年も明けて、毎年変わらずに安定してお得な取引となっているのが株主優待クロス取引です。2018年度の戦績を振り返りながら、失敗クロスや株主優待の動向など反省して、2019年への動きを考えたいと思います。
2018年はまだ10月以降分の商品が届いていないものもありますので、優待価値を入れておらずもう少し成績は良くなると思いますが、とりあえず1名義で30万以上得しているという結果が出ました。ガツガツ取引しなくてもこの結果は本当に優秀です。
2010年からクロス取引の結果を掲載し続けていますが、安定していることが証明できればと思っています。
株主優待クロス取引ってなんなの?という人は上記ページから読み進めていただければと思います。古い記事ですが、この頃からずっと継続してお得な状況が続いているというのが凄いことでしょう。
2018年のトレンドというか、ここ最近のトレンドは「一般信用争奪戦の激化」「楽天証券の大口優遇が緩いことによる手数料下げの激化」の2点でしょうか?
一般信用売建争奪戦の激化に関してはSBI証券の短期が15日前と伸びたように、どんどんと前倒しになっていて、正直、15日以上の金利を払って確保するのか?というレベルになっています。個人的にはもっと貪欲に行っても良いのですが、そこまでして競争に参加しないといけない取引というのも納得行っていません。金利分とかちゃんと考えて取引しているのか?疑問な人も多いと思います。
こちらに関しては、私は今後も競争激化には乗らず、それでも結構得しますよというスタンスで紹介したいと思っています(ただ、自動売買スクリプトぐらいは作るかもしれません)。
もう一つの楽天証券の大口優遇の緩さは手数料面では革新的なサービスだと思っています。これに関しては、他の証券会社がどの程度手数料競争で値下げしてくれるかですね。
株主優待クロス取引おすすめ証券会社、楽天証券は大口優遇が他社より要件軽くお得!
証券会社のサービス改善合戦で考えれば「一般信用売建の在庫確保や新規証券会社の一般信用売建参入」「大口優遇などの信用取引手数料の削減」の2点が、今後期待と注目される部分です。
2019年はサービス面では上記の2点で何か変更があるかに注目ですね。
さて、当方の2018年の反省点では失敗クロスもいくつかありました。どうしても年間を通して失敗クロスが出てしまうのですが、記事にすることで戒めておきます。
1.継続保有条件が端株じゃ効かないマニー(7730)
8月の優待銘柄マニーは300株以上、1年以上保有でクオカード3000円とのことです。当方端株保有で1年以上保有となるかと思いましたが、基準日で「基準の株数以上保有」が条件とのことで、優待は届きませんでした。
しっかりと注意事項を読めば、端株じゃ厳しいと明言しているので注意すべきでした。
2.9月末には100株ごときにはやらない日清HD(2897)
日清食品HDの優待も結構内容が変わっていて、長期優遇や株数単位が3月9月で別れています。3月末なら100株以上もオッケーのようですが、9月末は駄目です。なのに年末のそばが欲しくて100株無駄クロスしてしまいました。
現時点では300株を現物で長期に持つのが良いのかも知れませんが、200万弱かかるしそれでカップラーメンなら…、もう要らないかなと思いますね。残念ですがドラッグストア優待でカップラーメン仕入れます。
個人的には試食会が結構好きなのと、子どもたちがひよこちゃん喜ぶので取らなきゃいけない使命感が強すぎます。
3.争奪戦で無理ならやめとけクリレス(3222)
株関係のオフ会ではよく利用されるクリレスHDの優待。私は優待券をずっと持たないので、ヤフオクで売ってしまうことが多く、毎回誘われてもクリレス優待持ってなくて優待族失格なのですが、クリレス自体の優待はやはり手に入れたいです。
ところが、人気の外食系優待は一般信用も争奪戦で、制度信用だと逆日歩MAXギリギリ損得微妙、怖いけどエイヤで制度信用で取ると大抵高い逆日歩パンチが待っています。
特に食べ物につられて結局高いお金出しているというのは、なるべく株主優待クロス取引では避けたいところ。今後もとにかく欲に負けずに低リスクを徹底して楽しく取引したいですね。
2019年はより長期優遇であったり、株主優待制度の変更には気を使いたいところです。特に業績はあまり良くないのに株主優待で株主を釣っている企業というのは、改悪リスクと常に隣り合わせと思っておきたいですね。
そういう意味では株主優待クロス取引は、改悪リスクの悲劇を受けにくいというのはあります。逆に業績が反転しそうで、株価が安く優待利回り?も高い場合は長期保有目的で現物化もありかと思いますが、それはかなり全体的な株価が落ちた時でしょうか?
もう少しは株主優待クロス取引が安定して好結果になってくれる気がします。
いつも有益な情報ありがとうございます。
「困ったときは、黒澤さんに聴け!」で、
二つ質問させください。
①おかげさまで楽天証券で無事に大口優遇ができましたが、クロス取引で、信用取引で買い建てし現引きする場合、買い建て方法は「制度信用」と「いちにち信用」では手数料などを総合的に考えると、どちらの方がメリットがあるでしょうか?黒澤さんは、どのようにしていますか?
②クロス取引に必要な、おおよその金額(手数料等は抜き)を計算で求めたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
例えば、100株で10万円の銘柄の場合、
「現物買い、信用売り」だと
現物(10万円)+信用売り(10万÷3≒33,333)=133,333円 で良いのでしょうか?
「信用買い(現引き)、信用売り」だと、
どのような計算式になるのでしょうか?
お手数をおかけしますが、どうぞご教示ください。
コメントありがとうございます。私もたくさんの方にいろいろと教えてもらっている身分ですので、出来る範囲でお答えします。
1の買い建ては「いちにち信用」が使える(残高的に)なら金利面で見ていちにち信用ですね。特に100万超えなら金利も掛からないので1月末なら積水の1000株とかお得ですね。
2に関しては私は大体年利計算は100万円建てたら100円ぐらいのアバウトな感覚です。計算ツールなどいずれ作ろうと思っているのですが、サーバに負荷をかけない方式で皆さんに使えるものを検討はしています。現物、信用売りなら売建ての金利のみの計算になりますね。現渡するまでの日数分の金利が掛かります。
10万円x約3~4%年利÷365日x日数分になりますね。これで1日10円ぐらいと計算すれば出るはずです。
とりあえず試してみて、あとで手数料をチェックし続ければ感覚が掴めてくると思います。意外と金利考えていない人は多いような気もしています。