野村證券から再びファンド売出再上場案件ですね。立て続けに2つも3月末に入れて大丈夫なんでしょうか？もともとバリオセキュア・ネットワークスとして2006年に上場、2009年に上場廃止という経緯があります。
ネットワーク・セキュリティ事業です。事業自体は需要が高そうです。ただ、東証2部上場で成長性が全く感じられないのが残念です。
想定価格は2,080円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約65.7億円で、東証2部市場のやや規模感の大きいIPOです。
設立が2015年となっていますがファンド投資のために設立されたもので、今回のようにいずれはイグジット上場を目指す形の企業です。沿革をよく見ると面白いと思います。
なんと2011年には一時期ウィングアーク１ｓｔの子会社ですね。事業自体は変わりないと思うのですが、ファンドに買われて継続していくというのは社名や親会社がころころ変わるということを経験するんですね。それを最後に上場してファンドが高値で売るとなれば、そんなものは買いたくないという投資家心理はやはり出てきますね。
ウィングアーク１ｓｔでもこういったフローチャートがあったと思います。
ファンド再生の再上場案件はよっぽど魅力がないと、期待できないというのは定石です。
東証2部上場ですが、セクターは情報通信機器でネットワークセキュリティ系です。事業自体はIPOでは人気のある業態です。売上利益ともに目立った成長を感じないところは残念です。
第一印象は野村證券から厄介な銘柄が後半に連続している印象となりますが、これが3月最終IPOとなってしまうと少し残念ですね。まだ3月31日が空いていますので、連休明けの頭に新規承認が出るかどうかですね。
現在25件のIPOが3月に登場しています。噂では28社とも言われていますので、来週の頭までもう少し新規承認も期待しましょう。
東証2部上場、再上場案件、ファンドの売出イグジット。吸収金額も60億超えと初値に期待する要素が殆どないので、期待はずれなのですが野村證券の力技で初値を魅せることもあるので、そこだけに期待でしょうか？
意外とこういった銘柄でも申し込んでも当選しないのがIPOだったりしますね・・・。
野村證券のIPOが最近ちっとも面白くないと感じるのは私だけでしょうか？一番案件を持ってくる可能性が高い証券会社なだけに、再上場系やファンド売出系以外の案件がもっと出て欲しいですね。ジャフコ売却の影響が出ているのかも知れません。
初値予想もお願い致します。