2021年のIPOもスタートしましたが、現在申込み中のIPOも含めちょくちょくと正規の幹事証券以外で申し込みができる証券会社が増えてきました。
マネックス証券やSBIネオトレード証券などが頑張っていますね。
IPO引受実績一覧。主幹事・幹事・裏幹事(委託幹事)実績数を掲載
委託幹事は見つけ次第、リストなどにデータを入れています。△表記が委託幹事です。
委託幹事(裏幹事)情報は多くの場合、正規でなく配分があるか分からないことから仮条件発表後、ブックビル開始時になってホームページ上でひょっこり受付開始が発表されたりします。
見逃しも多いですし、発表があってから慌てて口座開設しても申し込みに間に合いませんので、下記ページで委託幹事になりやすい証券会社を紹介しています。
【IPO裏幹事】裏幹事(委託幹事)とは?その攻略と裏幹事になりやすい穴場証券会社
委託幹事では各証券会社が引受シンジケートに申し込んで割り当ててもらったりしますが、反対に主幹事や上場会社の意向で得意先証券会社に分配することもあります。
今回はいくつかの配分ルートを再チェックしてみたいと思います。
【SBI証券ライン】
SBI証券が主幹事のIPOではSBIネオモバイル証券やSBIネオトレード証券に配分することを目論見書に明確に書いていることも多いです。それぐらい割り当てている枚数もそこそこあるのではないか?と感じます。SBI関係はグループの会社の上場もありますのでSBIの冠には要注目ですね。
【MUFGライン】
auカブコム証券がMUFGの一員というのはアピール材料ですが、そのことから三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事に入っている場合は、auカブコム証券でもだいたい受け付けています。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は大型IPOの主幹事になることも多く、事実私もauカブコム証券では当選をそこそこ頂いています。
【岡三グループライン】
岡三オンライン証券では岡三証券が幹事証券に入っている場合はたいてい申し込みを受け付けています。こちらは「岡三」の冠には要注目です。ただ岡三オンライン証券の申込みは前受金不要で簡単なので、本気を出すならステージ制のメリットを考えたりもありかもしれません。そこまで本気を出すほど枚数があるかは微妙ですね。とりあえず申し込んで、可能性0回避ぐらいのイメージでしょうか?
【みずほ証券ライン】
まだ実績からはなんとも言えませんが、PayPay証券(旧One Tap BUY)誕生の時のコメントとしてIPO注力の形として「みずほ証券主幹事で、発行体の意向によって1株単位で取り扱う予定」としています。PayPay証券(旧One Tap BUY)は「誰でもIPO!」というIPO申込みアプリを用意していますが、過去に「ソフトバンク」しか扱っていません。2021年に商号変更して気合が入っていそうなので要注目です。
【GMOライン】
親子上場等の問題は言われていますがGMOグループの上場は本当に多く、その場合にGMOクリック証券での取り扱いがあります。基本は大和証券主幹事で主幹事から10%程度割り当てられているというのが過去の結果から見て取れます。かなり超穴場と思われますので、GMOラインの機会のために持っておくだけでも貴重な戦力です。
【大和証券ライン】
大和証券グループからは2020年7月にCONNECTという少額スマホ取引向けサービスを開始しています。そこで、主に大和証券主幹事のIPOを取り扱っています。1株でなく100株で当たるのがすごいですね。まだ口座保有数が少ないうちが当選チャンスが高いでしょう。
【野村證券ラインは?】
これまでの紹介からIPOの大御所、野村證券のラインはないのか?と思う人もいるでしょうが、可能性があるとしたらLINE証券に流す戦略でしょうか?というのもLINE証券は野村HDの出資先の持株会社です。野村證券のスマホ少額取引向け戦略はLINE証券でしょうから、こちらにIPOで餌付け戦略を行うことは十分ありえます。
長くなりましたが、いくつかの配分ルートなども紹介してみました。
【IPO裏幹事】裏幹事(委託幹事)とは?その攻略と裏幹事になりやすい穴場証券会社
いずれにしても備えあれば憂いなしです。きっちり隠れた穴場口座からもIPO当選を狙っていきましょう!
“委託幹事(裏幹事)のルート状況を改めてチェック!” への4件のフィードバック