11月IPOの最終日上場の新規承認が出てきました。またまたSMBC日興証券主幹事ですね。最近、日興さんのIPO玉がかなり多いですね。これで11月IPOは9件となりました。
「baudroie」はどうやらフランス語のようですね。なんと魚のアンコウらしいです。なんだか一口の競走馬に採用されそうな社名だなと思いましたが、アンコウだとちょっと厳しいでしょうかね?
想定価格は1,850円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約29.7億円で、東証マザーズ上場の中型IPOです。
ネットで「baudroie」や「ボードルア」で検索すると、ちょっと就職に関してブラック企業じゃないか?的な情報が出てきます。そこに来てIPOの資金使途をみると「人材確保のためのものが多い」です。結構厳しい労働環境なのかもしれません。
それもそのはずIT系のSEさん企業ですね。売上の2割はソフトバンクになっています。IT土管屋さんというイメージが強いですね。
従業員の状況を見ると従業員数は640人近くいるし設立15年近くなのに平均年齢は若く、勤続年数は3.2年と離職率が高いですね。さらに平均給与は365万とちょっとかわいそうな状況と言えそうです。
と、裏事情をあまり見るのはやめておいてIPOスペック的な見方をしてみましょう。
事業内容は「ITインフラストラクチャ」で複雑化するネット環境を整える仕事です。難しそうですが、離職率を見る限りだとある程度覚えると後は保守などがメインなのかもしれません。問題起こしたら時間かけて直したり、怒られたりしてイライラしそうな職場ですね。
売上はストックされていて着実に伸びていますが、ストックが積み重なるということはそれだけ従業員も必要になりそうですので、上場して資金を集めて人件費に充てるというのは至上命題なのかもしれませんね。
吸収金額は30億程度と大きめ、IT系の企業ということで注目はありそうですが、ちょっと期数があって成長率は普通です。新規ビジネスというよりかは保守インフラ系ということで、そこがどう評価されるかですね。テーマ性としては「5G」「IoT」といったキーワードは前面に出しています。
主幹事はSMBC日興証券。IPOが絶好調の時期ならいいですが、少し初値が上がりにくい状況が続いていますので、BBスタンスを決めるのは仮条件といろいろな情報が出揃ってからにしたいと思います。
社名とか業種でノールックで手を付ける状況ではないですからね。
もう12月の足音が聞こえてきそうなIPO新規承認の状況です。なんとなくIPOの活気が無いのが残念ですが、その方が貰えるIPOが増えるかもしれません。気にせずに粛々と申し込みを続けたいと思います。
初値予想もお願い致します。