今年の上場延期で直し案件が12月の混み合う時期に登場となりました。上場延期となったのだから、ラッシュ期は避けて欲しかったというのが本音ですが、みずほ証券主幹事ですね。
マーケティング系でアジア拠点の会社です。グローバルな集団がEコマース系で様々なプラットフォームを技術開発しています。海外なので見えにくいですが、業績の伸びは良さそうです。
想定価格は1,150円。主幹事はみずほ証券(三菱と共同)です。
吸収金額が想定価格ベースで30億円で、東証グロース上場のやや大型IPOです。
どうしても日本市場に上場して資金集めしたいのか?3月の上場が延期になって同年の12月に登場となります。今年も12月はIPOの数が多いので少し時期はずらして欲しかったところでしょうか?
変更点をざっと上げると
- 想定価格1,150円→970円
- 公募:3,868,100株→885,300株
- 売出:3,678,400株→1,804,200株
吸収金額は3分の1レベルで引き下げており、価格も下がっているのを見てしまうと3月の想定価格は何だったのか?と言いたくなりますね。業績は伸び続けているようですが、果たして今回の想定価格で買い得なのか?判断が必要になります。こういう銘柄は大手予想会社のレポートが役に立ちそうですが、昨年12月あたりにも機関系の買い需要予測が外れていたのか?予想が当たらなくなっていたのを思い出します。慎重に考えたいところですね。
目論見書では大きなグローバル会社というのをアピールしていますね。M&Aを進めて大きくなったのをみると上場後も同様の戦略はありそうですね。日本のEコマースで特徴的なサービスをしていたら目をつけてきそうですね。
従業員数では日本人がトップのようですが半分以下です。アジアの多国籍企業というのは珍しく、このあたりは評価があるかもしれませんね。中国と韓国の名前がないのも珍しいです。
売上高の伸びはしっかりとしていて、大型ながら悪くない企業には思えます。しかしながらタイミングがタイミングですので初値はどうでるか難しいところです。
12月15日は2社同時上場、前日も2社同時で大型(スカイマーク含む)、翌日16日は3社同時上場です。7枚のカードからしっかりと良いものを引けるか?と比較するとAnyMindは一番微妙なラインになりそうですね。
初値予想もお願い致します。