今年の12月のIPOは赤字のギブアップ上場がトレンドになりそうです。noteに続いて上場噂のあった企業ですが、壮絶ダウンラウンドの上場になります。前回資金募集時から想定時価総額10分の1ですから、想定価格がバグっているように見えますね。
オンライン本人確認サービス「LIQUIDeKYC」は最近増えていて、口座開設などで利用した方も多いかもしれません。私も「LIQUID」の名は見たことあるので使ったことある気がします。もう一つの衣食住の個人最適化ソリューションは全く分かりませんね。
想定価格は150円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで7.82億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
想定価格150円に驚いた人は多いのではないでしょうか?またもやダウンラウンド上場で赤字で上場するなら、ここまで値下げしないと許さないレベルです。バイオ系ならもう少し評価されたり(怪しくても)するのでしょうが技術革新系では市場が許さなくなってきました。
まさにギブアップ駆け込み上場で、この12月は似たようなIPOが多いです。翌年以降になるとさらなる不景気で上場できない情勢なのかもしれません。なんだか翌年以降の景況感が怖いです・・・。一方でめっちゃお得に買えるイメージが付きますね。
沿革をみるとAI研究系で、まずは認証技術系でシャアNo.1をeKYCで取れたのが自慢の部分です。一方でそれ以外に「個人最適化ソリューション」事業というのを目指しています。
技術活用で衣食住を攻めようとしてますが、正直サービスがどんなものなのかすら分からない状況ですね。とにかく最適化して地球環境に優しい世界を目指すようですが、人生は無駄で出来ている部分もありそうなので、究極まで行くと「人生」は地球環境に邪魔とか言い出しそうです。
業績に目を向けると売上寄与しているのは「LIQUIDeKYC」あたりのみで赤字継続していて全く黒字化の気配は見えないところです。10分の1の価値で上場するのは悔しいところかも知れませんが、それでも上場してから再出発するなら応援しようという人が集まるかですね。
乱発しているストック・オプションを見ると行使価格500~600円あたりが多いです。それで想定価格150円なのでオプションも4分の1ぐらいになってしまっています。上場時参入組視点ではやはりお買い得感があります。事業に期待できると思うなら買いの絶好期ですがどうなるでしょうか?
幹事証券は主幹事みずほ証券の他、SBI証券・大和証券の3社。単価が安いことからセット配分の具合も気になるところです。
初値予想もお願い致します。