本日は4社の銘柄が初値がつきました。前日の持ち越し分が一つ、本日上場予定の3社も無事にプラススタートとなりました。しかしセカンダリー勢は結構傷ついているので明日以降少し不安になりますね。
まずはＩＮＦＯＲＩＣＨ(9338)から。
初値売りで約59.1万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【ＩＮＦＯＲＩＣＨ(9338)】（公募価格4,600円）
初値：10,510円（公募比: +5,910円/+128.5%）
高値：10,580円
安値：7,640円
終値：8,620円
出来高：81,900株（公募売出総計：56,100株）
初値は1万円超えの10,510円となりました。1枚で50万超えの利益となり1撃銘柄でしたね。値ガサで希少だったのでどんどんと吊り上がった印象です。しかしこういった銘柄にセカンダリーに飛び込むのは危険ですね。値ガサなのでストップ高まで吊り上がれば大儲けですが、今回のように一気に下がるといきなり1枚あたり20~30万マイナスという厳しさです。
公募当選者は非常に少ないと思いますが、それでも当選している人はいるはずでかなり強運の持ち主ということになるでしょう。枚数少なくてこんな結果になってしまうと本当に宝くじ勝負みたいな感じになりますね。
出来高はなんと819枚です。即金規制もあるし他の上場銘柄もあったので値動き激しくて扱いづらかったでしょうね。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
需給でどこまでという判断という予想が多かったですが、板の薄い展開で結局吊り上げ初値でしたね。吊り上げというか、売り玉が圧倒的に少ない状況でした。
次にnote(5243)。
初値売りで約1.8万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【note(5243)】（公募価格340円）
初値：521円（公募比: +181円/+53.2%）
高値：561円
安値：421円
終値：439円
出来高：11,005,900株（公募売出総計：1,279,300株）
知名度が高く注目銘柄だったと思いますが初値は1.5倍あたり521円で落ち着きました。その後、伸びずで一時ストップ安の421円まで下げています。こういう展開にあったら絶対に「デスノート」って言われるだろうと思っていましたが、そういう流れでしたね。
正直上げても下げても単価が低くしれてるなぁというところで、本当に購入ノート買うつもりで1枚5万円以下で買えますね。超ダウンラウンド上場ですし、最悪公開価格割れしないように価格を維持して欲しいところですが、単価が低すぎると上場初日からボロ株的な見方をされても仕方ないですね。
東証的には値ガサにも注意を払っていますが、単価低過ぎももう少し考えたほうが良いかもしれませんね。出来高的には回転数はあるので、安けりゃ買って見る層は結構いそうです。なんだか草コインでも買っている気分でしょうか？
こちらはニアピン賞がでました。2名の方が見事的中です。
読者予想がほぼ500円弱だったので、落ち着くところに落ち着いた気がします。いつか急に暴騰する日を夢見て上場会社として頑張ってほしいとは思います。あんまり冷めた目で見ても仕方ないので、安く買えてラッキーぐらいで構えましょう。
3つ目にサンクゼール(2937)。
初値売りで約4万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【サンクゼール(2937)】（公募価格1,800円）
初値：2,201円（公募比: +401円/+22.3%）
高値：2,598円
安値：2,134円
終値：2,598円
出来高：8,205,900株（公募売出総計：2,610,000株）
今日のセカンダリーで一番盛り上がりを見せたのはここでしたね。初値は2,201円で規模感や小売業セクターを考えればかなり健闘しました。さらにセカンダリーも見事な右肩上がりで人気がありましたね。サンクゼールの他、久世福商店は人気出そうと思っていましたが、上場ラッシュの中でも先取りされた印象です。
出来高は公募売出総計の3.5回転程度。うまく回転を熟しながら株価を上げており、欲しい人は手に入れた感があってなかなか手放さないかもしれませんね。株主優待新設も期待できますし、やはりモールなどで賑わっているお店の株を持っているのは気持ちがいいので、今後も頑張ってくれればと思います。
ＳＭＢＣ日興証券主幹事案件です。それなりに当選者多かったと思います。当たった方はお店に行ってジャムなど買ってあげてください。クリスマス商品もたくさん売れてそうですね。
こちらもニアピン賞がでました。2名の方が見事的中です。
私もそうですが、読者予想でも案外初値は伸びないと思っていた人が多そうで、予想よりも人気が露呈した格好です。ちょっと行き過ぎ感もありますので、落ち着いた頃に安くなってないかな？と待ち構えたいところです（多分待ってたらもっと高くなるなんて感じなんでしょうが・・・）。いつまで経ってももう買えないなんて銘柄に成長して欲しいですね。
最後にアイズ(5242)。
初値売りで約29.6万円のプラスです。公募当選者の方、おめでとうございます。
【アイズ(5242)】（公募価格2,200円）
初値：5,160円（公募比: +2,960円/+134.5%）
高値：5,250円
安値：4,160円
終値：4,160円
出来高：548,800株（公募売出総計：380,000株）
初値は初日の上限値段超えで公募組はラッキーの5,160円となりました。その後はすぐに特売の展開で最後はストップ安で引けています。というか殆ど売れてないので、明日以降も大きく値を下げてスタートしそうです。公募組で初値売りが一番得をした結果となりました。
逆にいうとセカンダリー熱を冷やす展開に、明日以降の上場銘柄の初値に影響しそうですね。
SBI証券主幹事でした。IPOチャレンジポイントのボーダーは610Pで29.6万÷610P≒485円です。1P500円弱なら今のポイントインフレ状況では十分の結果でしょう。欲張らずに初値で売っていることが条件にはなります。
IPO自体なかなか当たらなくなっているので、ここでポイント活かして利益を取るのはいい作戦だったかと思います。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
初日の上限値段付近の予想もできましたが、セカンダリー勢も同じことを繰り返していますね。上場ラッシュの終盤でなかなか買い特攻隊は難しいと思うのですが、初値が上がるためにはセカンダリーにもいい思いをして貰わないといけません。あまりアイズのような銘柄が増えるのも困りますね。
以上、４社の初値レポートです。
初値に関してはこの12月IPOラッシュは好調を維持しています。しかしながら初日ストップ安は急落も複数出ておりセカンダリー勢が疲弊する展開、買い疲れモードも付いてきて明日以降厳しい初値の銘柄も出てきそうです。
⇒【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
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