7月のIPO新規承認が2つ一気に出てきました。これで7月IPOも3件で6月と並びました。今年の6月が異様に少なかったですが、途切れることなくIPOが登場しているというのは好感が持てますね。それにしても7月29日に同時上場ですね・・・。
アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)のIPO新規上場情報
オンサイトソーラー発電所の開発と同時に、電力関連のDXサービスです。電力利用効率化、売電なども行うので新電力的な役割もになっています。電力需要の高まりや電力利用効率化の必要性などテーマ性は現状高いですね。
想定価格は710円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで87.6億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
まずは事業内容です。2つのセグメントに分かれていて「GXソリューション事業」「エナジートレーディング事業」としています。一つは発電など事業者部分での電力開発、もう一つは外部での電力売買部門ですね。小さな電力事業者といった役割を感じます。新電力業者が今後の電力を含めたエネルギー利用の先進化は重要な課題と言えそうです。
私ももともとこの手の研究開発をしていたので、いよいよ世の中に広まっていくというのはIPOの分野でも世の中の状況を見ても楽しみを感じますね。
事業内容の部分に「特徴」として収益性の高さが挙げられていました。この手のビジネスは今まではまだコストばかりかかって普及や収益が遅そうというイメージもありましたが、急速にしっかりしたビジネスになっている印象があります。いよいよ、上場タイミングとしてもベストという位置づけなのかも知れません。
オンサイトPPAの説明です。イオンモールなどにある太陽光パネルがイメージが付きやすいかも知れません。大きな商業施設や事業所に、太陽光発電設備を設置、さらに電力契約を結びます。事業所自身で太陽光発電を利用すると同時に、足りなかった場合もアイグリッドとの電力契約がありますので、そこから補充できます。契約顧客も電力をかなりお得な状況で結べるというのがメリットになります。もちろん余剰発電の売却もあって、かなり優位なスキームと言えそうです。大型施設の屋上等だとメガソーラーと違って環境負荷がないのもメリットの一つです。
PPAサービスで培った経験や実績を通して「アライアンススキーム」も進めています。大きな特徴は発電設備をどちらが持つかというところで、収益のポイントが自社側・顧客側でずらすことが出来ます。こういうのは設備投資の面では税金対策なども含めて大きな部分ですので、どちらも提案できるのは良いと言えそうです。
これらのビジネスは大型再エネ投資ということで巨額の投資を伴いますが、ここ数年で実績が大きく伸びていることで比較的安定的に成長が見えているというのが、最初にも挙げた収益性の高さの部分となります。やはりようやく新電力IPOで安心感も少し感じられる状況ですね。
業績推移です。急成長の雰囲気は感じないかも知れませんが、このビジネスで黒字で安定的というのは大きそうです。今後の成長力の期待はもちろんありますので、IPOの初期投資としては比較的リスクが低くなっている状態で積極参加という人も増えそうですね。
規模感やVCやSOの売り圧など気になる部分はあるもののロックアップもありますし、比較的公開価格では買いやすいという判断ができそうです。AIのデータセンター需要から来る、電力需要の高まりは容易に想像ができますので、こういったビジネスのIPOにも注目は集まってきそうです。上場時は積極参加で良さそうというのが第一印象でしょうか?
アイ・グリッド・ソリューションズ(603A)のIPO新規上場情報
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