7月のIPO新規承認が出ました。昨年は7月IPOは5件の新規承認が出ましたが、今年は数が少ない中、何件になるでしょうか?また丸三証券主幹事のIPOというのは、このサイトを運営してから見たことがありません。主幹事の手腕は不透明ですが、7月上場というのはタイミングが良さそうです。
なお、東証のホームページに主幹事候補証券会社としてはしっかりと載っています。
チャットボットシステムの運営です。最近はAI駆動能力も高まっているので、かなり実用的になって流行っている分野ですね。初期の邪魔感なものから今では有用なものへ進化している印象です。
想定価格は1,050円。主幹事は丸三証券です。
吸収金額が想定価格ベースで13.8億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
まずは沿革からです。2017年にチャットボットシステムをリリース。確かにこのあたりからホームページの右下あたりにチャットボットが表示されることが増えました。「お問い合わせ→チャットボット」への移行期です。この頃は、AIというよりも質問に対してQ&Aの膨大なデータベースから答えを返して、解決しなければ人へのコンタクトというのが主流だったと思います。今でも同じ流れではありますが、多くはAIが回答・解決まで進んでくれるぐらい進化していると思います。むしろ人に問い合わせるのが面倒という時代でしょうか?
主な事業内容として3つ紹介されています。
1つ目はメインとなるチャットボットシステムの「ChatPlus」。企業への問い合わせは基本的には同じようなものが多く、それに対応するのは自動化が進みやすい分野です。黎明期からこのシステムで頑張っている企業になります。その機能もAIや他のシステムとの連携など、進化していますね。効果測定もあるのは、企業向けへ導入紹介として強みとなりそうです。
チャットボットは初期の頃は選択式が多かったですが、今はフリーワードへの対応も主流です。生成AIが非常に機能アップしており、ボットが人のような対応をしてくれます。ここ数年で進化が著しい分野ですので、ここは目論見書でも進化対応してますよと書きたいところでしょう。
FAQを自動で作成するという機能も備えています。チャットボットでの質問やその回答をデータベース化、解析することで対応方法をしっかりマニュアル化出来ると言えばよいでしょうか?ここも人手でやるよりもAIにやらせた方が得意で、人は出てくる結果を最終チェックして済みそう。こういう分野は益々AIが威力を発揮しそうです。chatplusはそのAIへの深層学習のインプット・アウトレットが出来ますので、AIの能力を高めることにも貢献する分野と言えます。
市場の外部環境に関しても目論見書に複数項目がありますが、やはり労働力不足は大きく、チャットボットであったり問い合わせ対応の省人化には魅力を感じている企業は多いでしょう。また、電話ではなくチャットで解決できるというのはコミュニケーションの利便性でも大きいです。コミュニケーション分野でのDX化、AI化と言っても過言ではないと思います。
後半には導入企業実績についても載っていました。他分野ですでに2,300件以上の導入実績です。上場することで大手・中小含めて導入を進めようとする企業も増えるでしょうから、現状、かなり追い風の状況かなと感じます。また、今後、企業だけでなく自治体・行政あたりでも是非とも進んで欲しい分野です。
業績です。短期間に2度も決算期変更を行っているように急激に伸びているのが感じ取られますね。もともと赤字運営とかそういったところもなく、現状倍々ゲームの成長力です。業績をみると期待できると言ってよいのではないでしょうか?
既存株主にベンチャーキャピタルなども見当たらず、ストック・オプションこそありますが正当な報酬に見えます。IPO初値視点で見てもかなり良好なスペックをしており、気になる部分は丸三証券主幹事の実績がないので、そのあたりの検討がつかないことぐらいです。逆に不透明な部分を含めて、急騰して始まることもありますので、非常に期待して良いIPOという第一印象ですね。
初値予想もお願い致します。









