2021年のIPOに関してのまとめを紹介したいと思います。2022年のIPO戦略に活かせるようにしたいですね。
【IPOサマリー】2001年以降のIPO情報を一覧、グラフ表示
IPOを年別でグラフ表示しているページが見やすいと思います。年ごとのパフォーマンスも簡単に見れますので、サラッと目を通してみると2021年のIPOがどんな年だったか感じ取れそうです。
全体で感じたことは
上記のグラフをみるとちょうど2006年と2021年が似たような年となっているのがなんとも不気味かもしれません。IPOの長期の波を考えると、いよいよ「IPO後退期の入り口」に入っている可能性もありますね。
2017年に書いた記事ですがIPOを4つの時期に分類しています。
1.IPO閑散期(相場も厳しい)
2.IPO回復期
3.IPO好調期
4.IPO後退期
2017年時点では「3」のIPO好調期として状況は良いとしていました。また時に2の時期が一番結果が出やすいとして紹介していますが、2021年時点で、ようやく3を超えて4に入ってくるかもしれません。「4→1」の時期はIPOとしては参加妙味が極端に低い苦しい時期になりますが「2」がその後やってきて、その時期を逃すわけには行きませんので、やはりやることは「我慢と継続」でしょう。
「継続」が大事というのは、いろいろな分野で言われることですが、継続するためには習慣づけすることが大切です。習慣づけには我慢が必要になってくることもあるでしょう。
2022年のIPOは引き続き100件以上のIPOがでてくるかもしれません。しかし初値パフォーマンスなどはIPOらしさがでず、あまり儲かる感触がない「我慢の年」になりそうです。2021年はIPOへの魅力を感じなくなった人が増えたのか?IPOブロガーの数も減ったと思います。当方は古参の面子として出来る限り今後も情報提供を続ければと思っております。
最後に2021年のIPOの全体的なデータ(公開価格対初値ベース)を紹介したいと思います。
上場数126件 104勝20負2分 勝率82.5% 平均騰落率 155.7%
最大騰落率銘柄 アピリッツ(474.6%)
最大利益銘柄 アイ・パートナーズフィナンシャル(676,000円)
最小騰落率銘柄 Finatextホールディングス (76.7%)
最大損失銘柄 THECOO(-110,000円)
データ的に12月IPOの上場ラッシュで初値が悪かったのが目立ってますね。前々から言われていることですが、上場ラッシュはあかん!というのが分かりやすく結果として出ています。
2022年は、また3月に上場市場再編成まえの駆け込み上場ラッシュが予想されています。すでに2月IPOが複数予定されていますが、出来る限り2月3月に分散して欲しいところです。