10月後半にもやや大型の話題性の高いIPOが出てきました。ただ、中身は要注意銘柄になりそうです。

BASE(4477)のIPO新規上場情報

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eコマースプラットフォーム事業で簡単にネットショップなどを運営できるのが特徴です。その他、決済システムも手掛けており流行りの業態企業ではあります。

想定価格は1,630円。主幹事は大和証券とSBI証券の共同主幹事です。
吸収金額が想定価格ベースで約150億円で、東証マザーズ上場の大型案件となります。

簡単にネットショップ(アプリやウェブサイトなど)を開設できるBASEがメイン事業です。小さな小売店などが導入しやすいというのが売りでしょう。さらにその周りのサービスにもなる「資金調達」「決済(オンライン・ID・QRコード)」なども固めており、事業をするにあたってべったりサービス提供があるというのは注目です。

7期目に入っている企業ですが売上は順調に拡大しているものの、利益はなかなかの赤字拡大ぶりで、鏡で映したようなぐらいの逆転状態です。

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黒字転換を見込んでの上場だと思いますが、累積赤字も気になりますし、特に決済サービスは話題性はあるものの、覇権争いの赤字覚悟の先行投資が激しい分野です。新規上場企業がここで耐えれるかというと、厳しさも感じます。

IPOのスペックに目を向けると売出豊富のジャブジャブIPO。かなりベンチャーキャピタルからの出資を受けており、上場後もまだまだ売りの可能性を感じますのでイグジットしたい既存株主は多そうですね。

最近は初値不調のIPOが多いですし、無理に公募で手に入れても初値が苦しむ銘柄が多いので、第一印象では公募付近がやっとと感じてしまいます。大手予想会社の評価も気になるところで、BB期間前にしっかり検討したいと思います。

大和証券とSBI証券の共同主幹事ということで公募取得の難易度はかなり低めになりそうです。

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恐らく悲観的な評価が増えると思いますが、それでもプラスになるのか?という点を見いだせるのかが判断ポイントでしょう。とはいえ、無理に攻める必要はないですしIPOの状況は現在それほど良くないので、パスよりの気持ちですね。

BASE(4477)のIPO新規上場情報

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