業務用食材販売のミクリードです。売出元、筆頭株主を見ても分かるようにSKYグループホールディングスの子会社になります。そして沿革をみると面白いことにミクリードは昨年上場したカクヤスが吸収合併していた時期がありました。

トーホーと事業提携するなど、この辺りの卸業の編成の変わり具合はよく見ておきたいですね。

ミクリード(7687)のIPO新規上場情報

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飲食店向けに業務用食材を販売しています。カクヤスへの販売が売上の20%程度をみると、矢継ぎ早に2つも仲間内で上場ですか?と感じる部分もあります。

想定価格は890円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約9.53億円で、東証マザーズ上場の小型IPOです。

時代は親子上場解消であったり、グループ会社の再編統合など市場では進んでいるように見えますが、このIPOはちょっと逆行した流れにも感じますね。カクヤスの上場が2019年12月と最近の出来事だったので、この3ヶ月間でSKYグループホールディングスの子会社が2社も上場というのは面白いペースです。しかもミクリードはカクヤスの一事業の時期(2008年~2012年)がありました。

なんというか上場後も色々動きがありそうな気がしてなりません。

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業務内容に関しては飲食小売店で働いたことがある方なら仕組みは分かると思います。小さな店では食材を地元スーパーや個人で地消地産など選んだりしますが、大きくなるとどうしてもこういったところで食材調達をしないと回らなくなります。

裏方事業となりますが、この分野も結構競合激しい印象は受けます。業績は増収継続となっていますが、会社がころころ遷移している部分は気になりますね。

東証マザーズの小型上場ですが、セクターは卸売業で特に新規性を感じるビジネスではないので、注目度の点では割引。ただ、上場ラッシュの中でマザーズ小型というだけでも評価は高くなりそうです。

来週以降の新規承認次第で同日上場の可能性もありますが、吸収金額の小ささは魅力的ということで積極的に参加姿勢となりそうです。

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3月IPOは数は増えていますが、大注目!といった銘柄はまだ登場していない印象です。来週以降、3月中旬~下旬とまだまだ新規承認が出てくる時期ですので、しっかり目を光らせておきたいですね。

ミクリード(7687)のIPO新規上場情報

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