10月IPOが再び登場です。キオクシアが大きな山場になりそうな10月IPOですので、その後に続くIPOは流れ次第になりやすそうです。ただ、大イベントを消化しているというのはスケジュール的に良好かもしれません。

日通システム(4013)のIPO新規上場情報

nittsusystem

統合HRM(人事労務管理)ソリューション事業です。「勤次郎」シリーズでクラウド管理の勤怠管理や従業員の健康管理システムまでパッケージ化しています。HRMはHuman Resorces Managementの頭文字のようです。

想定価格は2,880円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約82.8億円で、東証マザーズ市場の大型IPOです。

マザーズ上場にしては規模の大きさが目立つIPOです。事業内容は労務管理でクラウド対応ですので悪くないですが、やや期数の長い企業ですので、今更上場感もあります。しかし直近の業績は伸びは感じ取られますね。なお、売上の約3割は大塚商会になっています。

これといって今後の伸びに期待できるかというと厳しいかもしれませんが、だからといって成長が止まるような分野でもないので、IPOとしてはそこそこ頑張りそうです。規模が大きいので公募株を手に入れる可能性の高さを考慮すると十分にBBスタンスを考えたいですね。

なお、公募数は多いですが売出なしには好感です。ロックアップのかかりも強く、ストック・オプションの未行使残もありません。後は想定価格に納得できる価格感さえあれば案外下値の固い狙い目IPOになるかもしれません。

主幹事野村證券ですし、このあたりは抜け目なくしっかりと格好をつけた上場を見せそうな気がします。

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10月IPOはこれで4社目です。大型案件も出てきて、コロナ禍の影響はすっかりなくなってきた雰囲気もIPO市場には感じられます。後は大型IPOが無事に済むかどうか?ですね。12月まで数自体はこのまま行けば期待できそうです。

日通システム(4013)のIPO新規上場情報

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