2020年4月に上場予定だったサイバートラストが1年の時を経て再び登場です。しっかり同じ4月に合わせてくるのは上場を急いでいたわけではなく好感ですね。満を持しての登場と言って良いでしょう。

サイバートラスト(4498)のIPO新規上場情報

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トラストサービス事業と事業内容は一言で書いていますが、「電子認証」など脱はんこで追い風の状況です。確実に今後需要が増していきそうな分野になります。

想定価格は1,660円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約10.4億円で、東証マザーズ部上場では小型の部類でしょう。

2020年上場予定時ではコロナ禍で地合いが悪い中での新規承認でしたが、公募15万売出20万で想定価格1,150円、吸収規模も5億以下でした。

今回は公募25万売出30万、想定価格1,660円で吸収金額が10億以上と、募集規模もバリュー面でも1年で大幅アップしての登場予定です。買得感は減ったかもしれませんが、それでも事業的にもこれから伸びそうで期待されそうです。

その他、変化点としては前回は「みずほ・SBI」のみの幹事団でしたが、今回はさらに「楽天・大和・いちよし」の3社が幹事団に加わっています

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まず業績の状況から見てみると増収増益で伸びが綺麗ですね。今後の需要拡大も容易に予想されることから成長期待もかなりあるでしょう。基本的には初値高騰しやすいIPOになりそうです。

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事業内容に関しては結構細かいことが書かれていますが、セキュリティ面でいかに信頼がおけるサービスを技術で提供できるか?に掛かっています。書いていることよりも実績のほうが証明になりそうですし、上場会社として責任を果たしていくというのは心強そうです。

親会社はSBテクノロジーということでソフトバンクグループの上場とも言えます。みずほ証券主幹事でソフトバンクが絡んでいるとなるとPayPay証券(旧One Tap BUY)はこういうところでIPO取り扱わないといつやるの?ということになりそうです。

One Tap BUY

Appier Group(4180) もそうですがソフトバンクが絡んでいるなら、発行会社の思惑としてしっかりPayPay証券(旧One Tap BUY)をはやらせるような施策もして欲しいところですね。

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今年の4月はIPO件数が多くなると言われていましたが、前年度中止が続いた反動も入っているかもしれません。件数が増えると初値の面ではやや苦しいところも出てくるかもしれませんが、今年はチャンスが多いですね。

サイバートラスト(4498)のIPO新規上場情報

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