4月に大型の注目IPO登場ということになりそうです。かねてから上場観測のあったビズリーチを運営するビジョナルが上場です。2020年2月にビジョナル設立でビズリーチを含むグループ経営体制になっています。

ビジョナル(4194)のIPO新規上場情報

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ビズリーチはCMでよく見かけますね。プロフェッショナル会員制転職プラットフォームです。就業中でも登録すると結構オファーが来る会社ですね。能力ある人材活用としては日本にとっては新規性を感じます。

想定価格は4,355円。主幹事は野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約594億円で、東証マザーズ部上場では大型上場です。

想定価格4,355円は結構値ガサ案件で来たなという第一印象です。また時価総額は想定価格で1500億超えのユニコーン企業ですね。規模が大きく見えますがグローバルオファリングで海外配分がかなり多いですね。注目度も考えると意外にも手に入りにくそうなIPOです。

既存株主にはVCなど並びますが今回の上場で100%売り出すところなど結構手が離れます。ということで上場後は売り圧力は公募組以外は少なくなりそうです。一方、ストック・オプションの方は記載していて疲れるぐらい数が多いと感じました。

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ビズリーチのビジネスの仕組みですが目論見書の最初のところで紹介されています。Eコマース革命を例にとって人材採用市場を革命したと紹介していますね。結論的にはプラットフォーム業でしょうか?プラットフォーマーはスケール感が大事とも言えそうですので今回の上場は大きなひとつの出来事でしょう。

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業績を見ても売上の伸びはしっかりしていて好調に見えます。プラットフォーマーになってしまえば、あとは業界標準としてサービス運営するだけですので今後の成長にも期待できるでしょうか?CMでもよく見かけるように認知度は非常に高いでしょう。

第一印象としては大型IPOとしてはなかなかいいのですが、主幹事野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券のタッグで海外割当分がかなり多いですので、意外にも公募株が手に入りにくいのではないか?と感じます。小口投資家にとっては値ガサなところに参加したのに結局貰えないのか?という残念な結果になりがちかも知れません。

幸い幹事団にはネットから申し込める証券会社のラインナップですので、粛々と当選確率アップを目指しましょう。

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いよいよ大型注目IPOも出てきました。こうなると地合いの急変はもう起きにくいと思ってもよいのでしょうか?キオクシアの再チャレンジなど大きい案件が動き出すかも知れませんね。

ビジョナル(4194)のIPO新規上場情報

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