7月上場に東証2部上場案件が登場です。「AI」なんて社名に入っていて混同しやすいですが、こちらのAIは「Advanced and Innovative」の頭文字のAIみたいです。2016年に新設立時にこの社名にしていて狙ってつけたのか?というところでしょうか?「AI」って「愛」と同じのも日本企業としては付けやすそうな単語です。
日立系の半導体製造装置ですね。セクターは機械セクター。主な事業はディスプレイパネル向けです。外部環境(需要)に大きく左右されそうですね。新規性をあまり感じないので東証2部らしさがあるイグジット系IPOです。
想定価格は1,920円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで約75.6億円で、東証2部上場のやや大きめの規模ですね。
社名を見て「おっ?」となって中身を見てすぐに「うーん」となるIPOですね。半導体製造装置のIPOにはあまりいいイメージがありません。そこに来てVCによるイグジットIPOになります。公募0というのもなんとも辛いもので、ここはもう価格帯勝負になるでしょう。
その点では、みずほ証券はある程度、値打ちのある価格設定をする傾向はあるので買いやすさは出るかもしれません。ただ、初値は地合い次第で公募割れもというのが第一印象ですね。
業績を見ても成長性は感じず、ほぼ外部環境に比例して動くような感じだと思います。半導体需要が高いなんてニュースも見ますが、ここはディスプレイ系というのがいまいち関連が薄いかもしれません。
残念なのが上場の経緯でしょう。2016年に事業再編ファンドに日立が売り渡して構造改革、イグジットありきですすんでの上場です。業績を見てもパネル需要の影響によって動いているように見えて、今後の成長には疑問符です。
第一印象としては上場時期の地合い次第になりそうですので、BBスタンスは慎重に考えたいと思います。
めちゃくちゃ高騰しそうな社名な部分が影響することはあるのでしょうかね?AIメカテックという名前のIPOが公募割れなんてしたら恥ずかしい気もするので、なんとかなりそうな気もします。相場は「雰囲気」なんて言い方すれば、微妙案件でもなんとかなるかもしれません。
初値予想もお願い致します。