2021年11月19日は8社の新規上場承認が出ました。

昨日はそのうち4社の横顔を紹介しました。

11月19日新規上場承認8社!タカヨシ(9259)、CS-C(9258)、Green Earth Institute(9212)、エフ・コード(9211)の4つを紹介

今回は後半戦として残りの4社同時に横顔を紹介したいと思います。

サスメド(4263)のIPO新規上場情報12月24日上場予定

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「Sustainable Medicine」略してサスメドですね。医療機器開発となっていますが「治療用アプリ」「創薬プロセス効率化」などです。医療系分野のトレンドでしょうか?

想定価格は1,310円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで39.0億円で、東証マザーズ上場の中型IPOです。

目論見書では「DTx」という「デジタル治療(Degital Therapeutics)」。医薬品、医療機器の次ぐ第三の治療法と紹介されています。「アプリだったり」「創薬プロセス効率化」は確かにデジタルの力を使って医療の発展を目指すものです。

具体的な方法は難しそうで分かりづらいですが、目論見書では動いているパイプラインが載っています。

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不眠症治療が特に進んでいる分野です。現代病の一つでもありますので、デジタルの力で治して欲しいところですね。

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業績はバイオ関連銘柄のような雰囲気ですね。ただ、売上が大きく伸び始めているのは悪くない部分ですね。情報通信業セクターでの上場になりますが、医療関係で開発系ということでバイオギャンブルに近い印象で見たいところでしょうか?

新規性に関しては「第3の治療法」を謳うぐらいですので、非常に高い分野でIPOでは好まれるタイプです。

SMBC日興証券主幹事の注目度は高い方のIPOと言えるでしょう。ミドルリスク・ミドルリターンぐらいのイメージですが欲しいですね。そろそろ当選ください。


ニフティライフスタイル(4262)のIPO新規上場情報12月24日上場予定

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「想像以上を、みつけよう。」がキャッチコピー「行動支援サービス事業」とのことです。実際にはポータルサイト運営系ですね。ニフティっぽいです。

想定価格は1,970円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで47.5億円で、東証マザーズ上場の中型IPOです。

最近の目玉は「オンライン内見」でしょうか?コロナ禍で物件を見たいけど接触回避しないといけないことからクローズアップされていました。

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最終的には物件を実際にみたいでしょうが、行かなくても中身が写真でなく解説付きなどで見れるのは利便性が高いですね。ニフティは地味に便利をたまに出してくるイメージがありますね。

ニフティはパソコン通信のイメージが強く富士通の印象も強いのですが、沿革を見ると様変わりしていますね。

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ニフティは上場していませんが持ち株会社が上場するのは喜ばしいことですね。

マザーズ上場ですが現在緩やかに成長しているものの、未来の成長性は今ひとつわからないですね。ニフティはサービス終了して萎んでいく様子もよく見ているので、もうちょっと未来の事業展開が知りたいところです。

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あまりにざっくり書かれているので、「とりあえずサービス始めてみました。」みたいなのたくさん出そうで怖いですね。

初値視点では上場ラッシュ、さらに同時上場集中日で埋もれてしまいそうな気はします。「オンライン内見」以上のインパクトが今のところは感じられないので、もう一手欲しいです。


長栄(2993)のIPO新規上場情報12月24日上場予定

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不動産賃貸事業の長栄です。京都本店の企業になります。「学生の街、京都」は賃貸不動産が盛んですね。ただ、上場ラッシュに入るにはかなり地味な東証2部上場案件です。

想定価格は1,890円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで23.4億円で、東証2部上場の中型IPOです。

ほぼIPOディスカウントがどうかをみる銘柄になりそうです。京都地盤の不動産賃貸業で、これと言って大きな新規性は見られません。

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京都は賃貸事業激戦区でもあるのでイベントやキャンペーン、会員向けサービスなど、サービス精神がかなり高く運営しています。

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業績は良く言えば安定的、悪く言えば横ばいですね。

普段なら割安性で判断してBBしても損しない的な評価になりやすいですが、異常とも言える上場ラッシュの中では書いて不在のかなり不利な状況かもしれません。

逆に言えば上場初値が安くなればかなりお買い得なIPOとして登場する可能性はありますね。ホームページみるとパチンコ屋さんみたいな煽りっぷりですね。


アジアクエスト(4261)のIPO新規上場情報12月27日上場予定

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再びDX支援系の会社です。トレンドではありますが、本当に多いですね。ワンストップが特徴となっていますが、最近はどこも「ワンストップ」「トータルソーシング」謳ってますね。

想定価格は2,370円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで10.3億円で、東証マザーズ上場の小型IPOです。

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社名にアジアと付いているだけあって「東南アジア」への進出も特徴です。現地日本企業へのIT支援は強みの一つかもしれません。そのため、アジア進出している大手企業への導入が多く見られますね。

上場日は12月27日となっています。まだ、IPOが入ってくるかもしれませんが前週の過密ラッシュが避けられているのは注目度の点では上がりそうです。また年最終上場アノマリーなど、後半になるほど買い疲れもありますが、掉尾の一振も望めます。

もうDX化支援企業では他のIPOとは区別が付きにくい状況ですので、ここは社名の通り「アジア」進出DX支援と捉えて見ていきたいですね。IPOスペック的には小型で成長企業ということで文句なしのスペックです。


以上、金曜日新規承認8社の後半4社分の横顔をまとめて紹介しました。

振り返るとSaaS型DX化支援の企業が多いですね。そのため別業種のIPOの方が特徴が目立つなぁと感じます。DX化コンサルは成長見込みで想定価格が高いことが多いので、上場ラッシュでは不利になりやすいです。そういった部分に注意しながらBBスタンスを更新していきたいですね。

黒澤が保有している全証券会社の特徴と感想を随時更新

これだけIPOがあると「申込忘れ」「準備不足」などの要因でIPOがかなり当たりやすくなります。上場ラッシュで初値の期待値は下がるとは思いますが、それでもIPOですので上手く参加すれば儲けポイントがたくさんありそうです。

しっかり申し込める証券口座を作っておくの「IPO当選の鍵」になりますので、今のうちに準備しておきましょう。

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