4月IPOは結構豊作になってきましたね。8件目のIPOになります。無事に中止がなく進んで欲しいところですが、どうなるでしょうか?大和証券主幹事案件が多くなっています(大和証券は4月にIPO持ってくることが、過去の経験上でも多い気がします)。
トランクルームのフランチャイズ運営と言ったら良いでしょうか?全国的にかなり数が増えているので需要はある事業ですが、新規性はそれほどありませんね。こちらは東京の区内が中心のようです。
想定価格は860円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.36億円で、東証グロース上場では小型IPOです。
事業は明瞭ですね。家とは別にトランクルームを利用したいニーズは高まっています。最近のトランクルームは昔のただのガレージトランクよりもグレードアップしたものが増えていますね。空調管理とか鍵も最新型になっていたりIoT系の装備も充実していたりします。
賃貸不動産で考えるとアパート賃貸との比較が分かりやすいです。
目論見書に書いてあることですのでメリットが多いですが、デメリットはやはり利用者が始めるまでが大変のようです。トランクルーム使いたい時あるけど、月額で払って利用するのに躊躇する人も多そうです。住居よりは必要性が低い分野ではあります。
業績です。売上はそれほど成長しているようにも思えないですね。利益も直近で赤字があるなど、事業がそれほど儲かるイメージでもないのが残念です。あまり経費掛からなさそうで、割の良いビジネスに見えるようで結構大変なのかもしれません。
個人的にはトランクルームでは「ライゼボックス」を町中でよく見るイメージで、競合も結構激しい分野でしょう。そんな中、利用してもらえる(稼働率を上げる)には他社よりも際立った差別化サービスが必要になりそうです。
最近ではテレワーク需要であったり、ソーシャルディスタンスで個室スペースの需要も高まっていますので居住性も高いようなトランクルームの方が需要が高いかもしれませんね。コワーキングスペースも需要が高まっていますが、形を変えて必要な不動産を用意するというのが良いのかもしれません。後はサブスク系でトランクルーム契約している人は、複数の場所でカフェが使えるなど複合サービスなどもあると面白そうです。
IPOスペック的には初値に対して好材料と不安材料が混在している感じです。好材料はグロース小型で4月の案件ということ。地合いが良ければ買いが入りそうですね。不安材料は不動産セクターで、割安感も感じず、事業も現時点では新規性や成長感に乏しいところでしょうか?
BBスタンスは大手レポートも横目にちょっと慎重に考えることになりそうです。小遣いレベルで初値プラスになることを希望したいですが^^
初値予想もお願い致します。