金曜日に一気に5件の新規承認がドバッと出ました。6月23日には4社同時上場となりこれは懸念材料の一つになりそうです。やはり大安吉日はかぶりますね。1社ずつ顔ぶれを確認しておきましょう。

ウェルネス・コミュニケーションズ(9228)のIPO新規上場情報

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ヘルステック系の企業です。健康管理SaaSは大手企業にどんどん取り入れられていますね。こちらは大手保険会社のSOMPOと伊藤忠商事が多くの株を保有しているのが特徴でしょうか?沿革からは伊藤忠の出資でスタート、SOMPOのヘルスサポート系として事業展開しています。

想定価格は2,070円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで65.9億円で、東証グロース上場のやや大きめのIPOです。

近年健康管理SaaSは非常に増えており、いろいろな領域で企業の従業員の健康管理に使われています。

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健康診断の結果やストレスチェックのデータなどをクラウドで管理して、従業員の健康を病気になる前から守る(未病システム)、福利厚生の観点から見てもまだまだ成長余地がある部分かもしれません。

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業績は緩やかながらも成長し続けており、さらなる成長にはSaaS系ですので市場開拓でストック+フロー収入を増やし続けることが出来るかですね。

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ここ数年の健康管理クラウド事業の契約数は1年に20程度の企業グループが契約しています。テレワークが増えていることでこういったクラウド型の健康管理システムを導入する企業も増えていそうです。

伊藤忠経由で導入実績も作れてそうでファミリーマートや双日、アサヒ飲料など従業員が多そうな大手企業へ導入されています。似たような商品があるとしたら、伊藤忠ブランドで関連企業とかは導入されやすいですね。

上場してからのさらなる契約増加には疑問が残る部分もあります。さらにIPO初値視点では吸収金額の大きさと同時上場がどう響くか?判断が難しくなりそうです。規模が大きくても野村證券主幹事なので、公募株入手はやや難易度高め。このレベルのIPOならしっかりとした初値形成をすることが多いので、第一印象ではとりあえず好印象で見ています。

公募株で手に入れて損はなさそうな案件です。野村證券主幹事の場合はIPO企業の格も大事そうですので、伊藤忠が絡んでいるのは大きいですね。

ウェルネス・コミュニケーションズ(9228)のIPO新規上場情報

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