7月のIPOが新たに3つ出てきました。8月は夏休みでIPOがほぼありませんので、7月からは落ち着いたIPO情勢になりそうです。それでも一気に3つ出てきているので、なんとか7月IPOも盛り上がりを見せて欲しいですね。
情報システム事業となっていますが、紙媒体への紙面構成の組版システムというのがメインのようです。売上相手先をみると、ほぼ「聖教新聞」のお抱えのようですね。HOUSEIは漢字で「方正」です。
想定価格は420円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで8.75億円で、東証グロース上場の小型IPOです。
これはなかなか人を選びそうなIPOとなりそうです。みずほ証券さんもいろんな玉持ってますね。グロース市場上場ですが、紙媒体のシステムがメインで期数も長いのでグロースらしくないです。
業績は売上が微増ながら右肩上がり、旧来システム的なものを続けているのしては業績が良いですね。今風の事業的に言うと出版社DXに力を入れていそうです。
目論見書を見ても今後の取組に関しては文字で書いているだけで、どう見たら良いのか分かりにくいですね。恐らくですが、今の成長力をみてIPOするけど、他社比較で少し安くなるから買いませんか?的な手法で来ると思います。単価も安く、みずほ証券主幹事のIPOではお得意の方法ですので初値視点でいうとちょっと期待できるかも知れません。
もともとは中国の会社の日本進出企業が独立しています。「本邦」という書き方を見ても中国企業の日本進出系と考えてよいでしょう。経緯から見てもやはり「人を選びそう」な企業のIPOというのが第一印象と言えます。
個人的には技術革新のスピードでは日本は中国に今は残念ながら負けている部分も多く、出版社のDX化もこういった企業が攻めてくるのは仕方のない部分だと思います。ただ、紙媒体メインの事業ですので、今後の成長を意識するとIPOで成長性は感じづらいといったところでしょう。
初値予想もお願い致します。