7月終盤のIPOも続々とでてきました。8月は夏休みで空白期間となるのでそれまでの楽しみですね。
やや大型のグロース銘柄の登場です。7月21日上場は同時上場となりました。
建設業向けの技術者派遣がメイン事業(旧ワールドコーポレーション)になります。割合は少ないですがITエンジニアやSIerもグループ化することで幅広く対応中です。
想定価格は2,560円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで102億円で、東証グロース上場ではやや大型のIPOです。
主幹事大和証券なんですね。ちょっと大和証券らしくないIPOが大和から登場といった第一印象です。同日上場には微妙な保険代理店系のIPOがありますが、こちらは大型で派遣系。7月21日は悩ましい日になりそうですね。
会社の概要ですが、もともとは建設業向けの技術者派遣業務を行っていました。そこにIT技術者派遣のATJCなどと一緒になって技術派遣系の持株会社という構成です。「Nareru(なれる)」と日本語を使ってうまくロゴなども工夫をこらしていますね。泥臭さを消して若者に好まれる頑張る企業という雰囲気を出しています。
メインとなる建設業向けの技術派遣では、最新トレンドの「TSMC熊本工場建設」をトップに持ってきていますね。相当なお金が注入されそうな事業ですので、ここにも関わっていることで需要の高さをアピールしています。
会社の特長としては「プロ人材の若さ」でしょうか?年々、建設業界では高齢化が進む中、若い力を発揮できるように、若者の積極採用、積極派遣に取り組んでいるようです。素早い労働戦力の育成に強みがあるのかも知れません。
業績です。とりあえずは国際会計基準で増収増益状況です。ただ、成長率は業種のことも考えたら低めと捉えて良さそうでしょう。負ののれんもたくさんありますので、今後の建設需要に早くマッチして収益を上げ負債の削減が急務と言えそうです。
ファンドの売出IPOでもあるので、公開価格の妥当性は気になる点になりますね。第一印象では判断がし辛いため、大手のIPOレポートも見ながらBBスタンスを検討したいと思います。
初値予想もお願い致します。