食料品セクター、スタンダード上場と地味系IPOが9月末上場ラッシュに登場です。ぱっと見だと初値向けに感じないIPOですがサーモン自体は好きな人にとっては堪らない内容かもしれません。私も海鮮物が好きなので気になる銘柄です。

ちょうどオカムラのデスクが壊れたので、縁があるかも知れないと勝手に思っています。

オカムラ食品工業(2938)のIPO新規上場情報

メインはサーモンの養殖、そして加工などをして国内・海外に流通させています。本場デンマークの技術と青森の海の権益をしっかり合致させた企業といったところでしょうか?サーモン一本の企業ですね。

想定価格は1,660円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで20億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

事業の内容は大きく4つになります。

まず基本となるのが養殖、そして国内や海外に加工物を販売しています。海外向けはアジア市場をターゲットとしていますが中国や韓国が抜けていて、東南アジア系のこれから伸びそうな国々に行っているのが興味深いです。

食肉の中でも「牛」「豚」「鳥」と比べて「魚」に関しては好きだけど食べる頻度が下がっていると感じる人が多いかも知れません。私は魚が好きなものの調理の手軽さやコストパフォーマンスを考えると魚類は一歩譲るところがあって負けているなぁと思っていました。ところが目論見書に「サーモン」の可能性が書かれていて興味深かったです。

低カロリー・高タンパクでしかも美味しいというのは嬉しいですね。最近はタンパク食として昆虫食なども開発されていますが、魚肉でしっかり取れるなら歓迎です。

AOMORI SALMONとしてブランディングしているようです。こういうブランドの使い方はいいですね。タオルは今治みたいな感じで上手く根づいて欲しいですね。個人的には青森はやはり大間マグロのイメージが大きいです。

業績に目を向けるとグロース上場企業のような伸び率ですね。食料品セクターとは思えないような直近の業績推移です。ただ、期数は50期超え、間違いなく水産業で、農業で言えばアグリテックのような感じで最近デンマークの高い技術を入れて成功に向けている感じがします。水産業ではアグリテックのような造語は見当たりませんでした。スマート漁業が近い言葉かも知れません。

IPO初値視点で見ると、最初に書いたように初値向きのスペックではないのかも知れませんが、直近の業績の伸びは目を見張りますね。さらに日本の水産業が活躍してくれることは、私達日本人にとっても嬉しいことなので応援したくなる企業とは言えそうです。野村證券主幹事なので価格設定が気になるところ、すでに同時上場が確定していて注目度では不利になりやすいスペックを跳ね除けることができるか?になりそうです。

なお、既存株主をみるとやはり社名の「岡村一族」が結構保有を占めています。サーモンで一発当てた感じになりそうですね。

オカムラ食品工業(2938)のIPO新規上場情報

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