再びファンドのイグジット案件の登場です。しかもサンライズはちょうどライズ・コンサルティング・グループ(9168)が公開価格決定で9月12日上場予定、同じく野村證券主幹事のタッグで10月6日にも登場ということになりそうです。

Earth Technology Group(9333)のIPO新規上場情報

業種はソリューション業でSIerなどですが、特徴としては「ITx英語」ということでバイリンガル人材に振り切ることで他社との違いを見せています。

想定価格は1,960円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで68.5億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

またまたサンライズキャピタルの出口案件ということで、何度もイグジット連発するわけですからそろそろ公募組にも花を持たせることしないと売れないと思うのですがどうでしょうか?まぁ、そんなこと主幹事さんは考えてなさそうですが・・・。

サンライズキャピタルでの投資先案件としての紹介部分です。やはりバイリンガルエンジニアが押しポイントのようです。投資ファンドは価値を上げてイグジットするのが宿命ではありますが、それにしてもあまりにもイグジットが続きすぎると印象が悪いですね。

Earth Technologyの事業内容です。SI事業とCI事業に分かれていますが、ここでいうCIはクラウドインテグレーションでSalesforceなどクラウドシステムの導入支援などになるようです。SIもCIも今や多くの会社がありますので、ここの特徴は?となると次に載っている「バイリンガル人材」です。

多くの企業では英語もできる人材の不足に悩まされているようで、英語力があるだけで一旦能力の振り分けができるというポリシーですね。たしかに英語をビジネスに活用できるレベルまで習得しているという基準で人を採用すると、一定水準以上の「出来る人」を雇えそうなので「ITx英語」を他社との違いで確実に入れているのは良い戦略と言えそうです。

それ以外の内容は特に他のSIer屋やクラウドソフトソリューション業と変わらないように見えます。どちらも伸びはある業態ですので、業態的には人気ありの企業になりそうですね。

業績です。増益増収で脚元はしっかりとした伸びを見せています。業種業績は良いもののファンドのイグジット案件は公募割れ続きで印象が悪く、今回も公募5万株とほぼ0の意味合いで、資金使途も借入金の返済となっており完全なるファンドの換金上場です。主幹事も野村證券ですので、しっかりと売りさばくというのが使命でしょう。

どういった仮条件になって需要がどうなのかを見てからということになりますが、第一印象は悪い目線で入っていかないといけないですね。需要観測は良く当たる方の観測レポートを参考にするしかないかも知れません。

Earth Technology Group(9333)のIPO新規上場情報

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