再び11月のIPO新規承認となりました。これで3つ目ですね。今回はスケジュールに幅を持たせていません。今後はスケジュールが変更になるかもしれないタイプとそうでないタイプということになるのでしょうか?後は仮条件と公開価格が80~120%の幅になっているので、そこが変わったIPOも登場してくると初物として判断が難しくなりそうです。

バリュークリエーション(9238)のIPO新規上場情報

マーケティングDX事業でデータを蓄積していることで、得意な方策が増えているのが特徴としています。中でも不動産DXとして住宅解体のマッチングプラットフォームが成功しています。

想定価格は1,790円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで6.23億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

SBI証券は5連続公募割れなどで相当心証が悪くなっていますので、あまり主幹事で出てきても嬉しくなくなってきました。こういう時が逆に狙い目かもしれませんが、相手なりにうまく立ち回るのが良さそうです。

バリュークリエーションの事業内容というか特徴ですが、顧客の課題解決としてマーケティングDX事業を行っている中で、それぞれのノウハウを蓄積して行き、ノウハウから新サービスとして形化するのが特徴とされています。とはいっても「解体の窓口」という不動産業界でのマッチングプラットフォームが一つ当たっただけしか今のところ例は見られません。

解体の窓口は業界の中間マージンの多段階構造を改善する仕組みを作り出しました。

上記事例のように色々な分野の色々な場面で、マーケティングというか競争的なものがあまり進んでいないことから、市場が問題があるまま残っているところは多いかもしれません。農業・漁業から小売の接点でそういうのは多そうです。

残念ながら、目論見書から今後取り組んでいきそうな内容は書かれていませんでした。普通ですと「今後の成長」といった項目があるのですが、書かれてないということは見込みのあるところはまだ見つかってないのかもしれません。もちろんそれがなくてもマーケティングDX事業として自社ツールなり組織運営出来ていますので、事業が駄目というわけではありません。

業績です。連続増収で気持ちいいグラフですね。利益も当たり事業が入ってきて一気に伸びてきました。こうなれば上場してこのスタイルでさらに当てたいという欲が出そうなところです。

既存株主には上場会社からの出資も多く、マーケティングDXとしてそこそこ期待されているでしょう。IPOスペックで考えてもグロース・小型・DXと初値高騰三拍子に近く不安はありません。

SBI証券から期待の案件登場という第一印象ですので、今はSBI証券への心象は悪いかもしれませんが、ここはしっかり参加して頂きたいところです。借りを返してほしいですね。

バリュークリエーション(9238)のIPO新規上場情報

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