6月3件目の新規承認が6月最終日と、2026年の6月IPOは非常に数が少なく寂しいものとなっています。上場維持基準の見直しであったり、2026年からIPOの初値が不調というのもあって、上場予定を見直しているところが増えていそうです。なお、半年でまだ20件にも到達していません。今年はかなり数が少なくなりそうです。
子供向けの体操教室運営から、発達支援、放課後サービスなど、教育・育児関連ビジネスです。都市部を中心に新形態の教育系として急速に増えていますね。塾で勉強の時代が異常というのにようやく気づき始めているでしょうか?
想定価格は1,290円。主幹事は岡三証券です。
吸収金額が想定価格ベースで17億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
目論見書を見ていきましょう。
事業内容のメインの体操教室についてです。「NEiS」のロゴとキャラで、カラフルな遊び場みたいな店舗がショッピングセンター内に入っているのは確かに増えました。ネイスだけでなく、いろいろな似たような体操教室は増えている気がします。外で遊ぶ場所が減っており、体を動かす場所が箱の中でお金を払ってしないといけない時代になっていますね。個人的には子供が減っているのに、外で遊ぶ場所が減っているとは非常に謎な世の中だと思っています。
さらにネイスは体操教室のノウハウを活かして「運動療育」「発達支援」にも取り組んでいます。今や小学校、中学校までの昭和の教育スタイルをいつまでやっているの?という時代です。本来であれば国の教育方針レベルでスタイルを色々と変えても良いと思うのですが、不登校も増えている中、民間から変わっていくのでしょう。
創業から15年ほどでの店舗数の変化です、コロナ明けごろから急速に伸びています。ノウハウは出来上がっていそうで、これまでも各地域に似たような体操教室は増えている気がしているので、今後はFCであったり、同業種のM&Aなどでさらに伸びそうな雰囲気はあります。
成長戦略としては主に3つで、目論見書にもかなり単純に書かれていたので、全て紹介します。
1つ目は新規出店の加速。勝ちパターンは「商業施設への出店」です。送迎や用事ついでが可能ということで親和性が高いですね。イオンモールなどでは他の服飾店舗などでは物が売れずに空きが出ていたりするので、こういった教室がすぐに入れる余地がかなり高いです。駅前のショッピングセンターも似たような状況ですね。「教室」か「クリニック」かの2つが今は増えています。
海外展開も考えているようです。まずはアジアということで、海外でも運動不足って本当でしょうか?ここはうまく海外リサーチしないと伸びる要素は分からないところですね。マレーシアから攻めるようですが、この戦略は成長には必要ですが、いまいち当たるかどうかは分かりません。
「勉強を教えない塾」という新しい形態の「習い事」も開発中のようです。既存のビジネスの動きに「社会的メリット」を大きく訴求することをするのでしょう。習い事と言えば「プログラミング教室」も増えていましたが、結局は親に必要性をうまく訴求できるかが流行るかどうかの境目かと言えます。塾は「恐怖産業(勉強しないと社会で行きていけないぞ!負け組になるぞ!)」なんて言われたりもしますが、下手な煽りでない方向で伸びていく新しい習い事が出来ればよいですね。
業績です。綺麗な伸びの業績グラフですね。少子化というのがどうかですが、まだまだスケール(店舗数は増えそう)しそうな状況かと思います。塾産業がこれから斜陽になっていき、新しいスタイルの習い事は必要で、それが「体を動かすこと」というのは皮肉さも感じますが、時代が求めていることということで、IPO的には好感を持って受け入れたいですね。
初値視点では、今年の6月はIPOの数も少なく自ずと注目度が上がります。売り圧などにクセも少なく、普通に初値上昇が見込めそうなスペックをしています。地合いも年明け時ほど悪くない状況ですので、期待してよいのではないでしょうか?
初値予想もお願い致します。








