11月のIPO新規承認ペースが速いです。11月の最初の週は祝日の3日を除いて月から金の営業日に全て新規上場があるということになりました。不動産テック系も上場増えていますね・・・。ちょっとトグルHDとスペック比較されそうですが・・・。

estie(658A)のIPO新規上場情報

不動産プラットフォーム事業です。大手不動産業に対して表に出にくいオフライン情報も含めてデータを整理・提供しています。専門性を高くして見えないデータを掘り起こしている感じでしょうか?

想定価格は1,070円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで70億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

目論見書を見ていきましょう。

事業内容の部分がこの企業の特徴の全てかと思います。上記にあるオフライン情報「契約賃料・空室状況・稼働状況」といった内容は表からはすぐには分からないので、地道に過去の持っている情報を整理して構造化しておくことで利用ができます。独自のデータベースにすることで事業価値に転換しています。

それらのデータを商業用不動産業界「デベロッパー、投資会社、仲介会社など」へ提供、利用料を貰うビジネスです。

目論見書の中に業界シェアの部分があります。ただ、書き方がちょっと気になりますね。90%とかありますが、総合デベロッパーTOP10社で導入率9社が本当に優れた数字として意味あるのかは謎です。導入といっても程度もあるでしょうし・・・。なんだか、塾の進学実績のマジックと似た雰囲気は感じます。ちょっと夏期講習参加した人も数字に入れているような・・・。

売上の成長率は確かに非常に高いですが、後述する業績推移を見ると利益が出るというところまで来ていません。この段階で上場が果たして評価されるかですね。

プラットフォームビジネスなので費用をかけてでも国内の不動産情報をオフライン含めて最大級に確保するというのは企業の至上命題でしょう。しかし、現状の業績推移を見てしまうと、本当にこのまま行って花開くビジネスなのかは不安になります。純資産額の急激な右肩下がりは特に気になりますね。

主幹事SMBC日興証券です。ちょうど10月30日に上場するトグルホールディングスも不動産テック系で主幹事SMBC日興証券となります。あちらもテクノロジーで不動産業界に切り込んでいましたが、利益が伸びていて株価水準が高く評価できて値嵩でした。こちらは赤字から脱却できておらず、現状で成長期待で買われるかが焦点ですが、同時期にIPOも増えてきたので初値などでは買いが入らないで終えてしまう可能性も否定できないですね。

IPOスペックをみても1円ストック・オプションの乱発。ほぼ売出しのイグジットIPOです。筆頭株主だったベンチャーキャピタルは全数売出でイグジット。想定価格の1,070円という評価が赤字企業で数値的には判断しにくいが為に公募参加姿勢は慎重に考えたいところです。

主幹事SMBC日興証券が増えており、SMBC日興証券の攻略が鍵になりそうな10月下旬~11月上旬のIPO模様ですね。

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