本日は3銘柄の上場予定でした。連続公募割れという厳しい状況が続いていましたが、ようやくA級評価銘柄で初値プラスとなりました。

連敗ストップですが、まだまだ異常事態の厳しさは変わりません。

まずは、良い方からレポートして関通(9326)です。

初値売りで約5.4万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます。

関通(9326)のIPO新規上場情報

【9326】関通(公募価格490円)

9326

初値:1,032円(公募比: +542円/+110.6%)
高値:1,332円
安値:1,003円
終値:1,165円
出来高:3,197,700株(公募売出総計:850,000株)

初値は午後について2倍超えの1,032円を記録しました。この地合いでこの結果を残すとはややびっくりです。ECはコロナウィルスの影響を受けても逆に伸びると考えられているのかも知れません。

確かに明らかに外に出て集まるよりは、通販などで買って家で楽しむ消費が増えている印象です。これだけ全世界で自粛ムードとなると、一部分の業種だけが特出して伸びそうですね。

出来高も公募売出総計を3~4回転しておりIPOの初日らしさを見せております。初日のチャートもノコギリみたいに激しい結果になっていますね。勝負になるのがこの銘柄ぐらいしかなかったような雰囲気です。

こちらはニアピン賞がでました。かぶけ様が1,030円でニアピンです。

なんと読者予想の中央値がちょうど1,030円でした。珍しくしっかりと初値が伸びてくれたので、読者予想の値に近づいてくれましたね。一応、A級評価できて新型コロナウィルスの影響が業態的に余りなさそうであれば、今後も期待できるかもしれません。


次に、ゼネテック(4492)。

初値売りで約8,000円のマイナスです。当選者の方、残念でした。

ゼネテック(4492)のIPO新規上場情報

【4492】ゼネテック(公募価格 1,700円)

4492

初値:1,620円(公募比: -80円/-4.7%)
高値:1,690円
安値:1,422円
終値:1,498円
出来高:539,600株(公募売出総計:441,300株)

こちらは公募割れでしたが引受価格の1,564円よりも上で値が付きました。その後、少し伸びましたが公開価格まで届いていません。しっかり逃げておかないとどんどん下げていく、他のIPOと同じ結果になっています。最終的には引受価格も割っていますね。

今の地合いですとB級評価は2ランクダウンでD評価レベルとして考える必要があり仕方ないですね。初値では1枚あたり1万円以内の損失に収まっていますので、期待した方は残念ですが、よく堪えた方と考えて前向きに見ていきたいところです。

それにしても全く反転する気配を見せない今の株式市場です。ようやく世界で2週間程度の非常事態宣言として外出自粛となっていますので、その結果が明らかになる程度までは反転の兆しすら見えないかも知れません。そうなるとGWぐらいまでは厳しそうですね。

こちらはピタリ賞がでませんでした。

この銘柄程度ならプラスになるという予想も多かったですが、全銘柄総崩れ状態でとにかく株式市場から離れたい状況だと厳しいです。一旦離れた人たちが帰ってくるのには、やはり時間が掛かりそうです。


最後に、日本インシュレーション(5368)。

初値売りで約7,100円のマイナスです。当選者の方、残念でした。

日本インシュレーション(5368)のIPO新規上場情報

【5368】日本インシュレーション(公募価格 940円)

5368

初値:869円(公募比: -71円/-7.6%)
高値:869円
安値:759円
終値:759円
出来高:316,000株(公募売出総計:1,050,000株)

こちらが引受価格での値付けとなりました。今日上場の3銘柄は少し落ち着いた初値になったようには見えます。ただし、こちらは全然買いが入っていない状況で出来高は公募売出総計の3分の1も行っていません。単価が安いので放置という人も多いかも知れませんね。

しかしながら終値が安値で、来週以降もまだまだどうなるかわからない状態です。直近IPOもダラダラと下げ続けている銘柄が多いですので、見直し買いとか言える状況とは感じません。普段の3月であれば、いまいち初値が振るわなかった銘柄を狙って買えたりするのですが、今回は殆どがもうそういった安値状態になっているので判断が付きづらいです。

またIPO銘柄じゃなくても、安く見える銘柄がゴロゴロと転がっていますので、ますますIPO銘柄の価値が低くなっています。やはりしばらくは静観するのが最善策かも知れません。

こちらはピタリ賞がでました。引受価格でほいみん様がビンゴです。

C級レベルの評価は確実に公募割れしている現状はIPOファンからしたら辛いものがあります。ただ、IPOは厳しければ参加しなければ良いわけですので、逆にポジション豊富な人より気持ちが楽かもしれません。持ってない優越感?も少しは感じて貰えていればと思っています。


【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに

以上、3銘柄の結果でした。

関通が2倍以上という頑張った結果で、しかもセカンダリーでもなんとかプラスとこの地合いで評価出来ます。来週以降も厳しい銘柄が続きますが、S級評価したサイバーセキュリティクラウドがどこまで頑張るかが焦点でしょうか?