本日は2銘柄の上場予定でした。どちらもSBI証券主幹事で評価の高かった銘柄になりますが、初値プラスで迎えることが出来ました。最注目のサイバーセキュリティクラウドはさらにストップ高ということで、久しぶりにIPOらしい動きになりましたね。
まずは、アディッシュ(7093)。
初値売りで約8.7万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます。
【7093】アディッシュ(公募価格1,230円)
初値:2,101円(公募比: +871円/+70.8%)
高値:2,269円
安値:1,780円
終値:1,780円
出来高:1,523,300株(公募売出総計:305,000株)
初値は2,000円を超えて初値吊り上げ気味に2,101円を記録、そこから少し伸びましたが大きな売りが出てからは冴えませんでした。後場になってからはさらに元気がなく結局安値引けとなっています。やはり先売り感がある銘柄ですので、逃げ足が速いですね。
それでも初日の出来高が公募売出総計を約5回転しており、この売買の多さは評価できると思います。IPOにも興味が出てきたというところでしょうか?ただ、まだまだ不安定な株式市場ですので、当面は予測がつかない動きというのをイメージしておきたいですね。
SBI証券の案件ですのでIPOチャレンジポイントの価値診断をしておきましょう。
利益8.7万x300株セットで26.1万の利益。ポイントは350Pで割ると1P≒746円です。この厳しい情勢でポイント価値が750円程度というのは結果的にはOK案件だったと言えるかも知れません。今後、さらに厳しいIPO情勢となれば使い時がないですからね。
こちらはニアピン賞がでました。背脂チャッチャ様が2,100円で的中です。
過去にも的中でおみそれした名前です。この予測のつかない状況で的中は見事ですね。結果的には初値は予想以上に良かったので公募組にはラッキーな展開だったと思います。
次は、サイバーセキュリティクラウド(4493)。
初値売りで約47.1万円のプラスです。当選者の方、おめでとうございます。
⇒サイバーセキュリティクラウド(4493)のIPO新規上場情報
【4493】サイバーセキュリティクラウド(公募価格 4,500円)
初値:9,210円(公募比: +4,710円/+104.7%)
高値:10,710円
安値:9,150円
終値:10,710円
出来高:448,200株(公募売出総計:70,000株)
一撃100万級と新規承認時には考えられたサイバーセキュリティクラウドは結局1万手前の9,210円で初値がつきました。それでも2倍以上の結果で1枚あたり47.1万の利益は今の株式市場から考えれば好結果ですね。朝の気配ではもっと上の可能性も示唆していました。
さらにセカンダリーの結果もストップ高張り付きとなっています。非常に板の薄い銘柄ですのでリスクは高めですが突撃した方が、売り枯れのマネーゲームに参加できていますね。IPOはこういった動きを見せて利益を出す人が増えてくれないと盛り上がりません。結果的にはIPOに明るい話題を振りまいてくれたS級銘柄として讃えたいですね。
こちらもSBI証券の案件ですのでIPOチャレンジポイントの価値診断をしておきましょう。
利益47.1万x300株セットで141.3万の利益。ポイントは610Pで割ると1P≒2,316円です。長年貯めておいたIPOチャレンジポイントを吐き出して成功の銘柄でした。予想外に300株セット配分となったのが結果的に良かったと言えるでしょう。
しかしこの結果を考えるとボーダーラインが600Pぐらいでその下の方にはポイントが元に戻っているはずです。ポイント長者がまだまだたくさん残っているSBI証券の抽選争いというのは今後頭に入れておきたいです。
こちらはピタリ賞は出ませんでした。
値ガサで枚数の少ない銘柄は振れ幅が大きいため初値的中は至難の業と言えるでしょう。結果的には1万行かない手前と落としやすいところで値が付いています。明日以降の値動きも気になるところですね。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。
今日の結果は久しぶりにIPOにも陽射しが来たような印象です。ただ、現在の地合いは日替わりで空模様が異なりますので、しばらくは慎重に見ていきたいところです。もう一銘柄SBI証券からは注目IPOがあります。そちらは3兄弟の中では想定価格が仮条件下限で決まって吸収金額も多めというややこしい末弟の印象です。
ただ、総悲観状態ではなく、ちょっと見直されて来そうなのは安心感が出てきています。上場日までの地合い次第になってきました。