本日は2銘柄の上場予定でした。直前予想的には厳しいとしか言いようがない状況ですが、結果としてはどちらも公募割れです。ただ、持ち直してストップ高も見られる激しい動きですね。
まずは、NexTone(7094)。
初値売りで約4,000円のマイナスです。当選者の方、残念でした。
【7094】NexTone(公募価格1,700円)
初値:1,660円(公募比: -40円/-2.4%)
高値:2,060円
安値:1,580円
終値:2,060円
出来高:1,545,000株(公募売出総計:925,700株)
寄り前の気配はやや雰囲気が強かったNexToneは結局公募割れの1,660円でした。寄り前の気配とか当てにしにくいとは思いますが、初値が付いた後は強さを見せましたね。公募割れ銘柄に乗っかって切り返す銘柄は殆どない中ですので、こういうのに参加できる胆力がある人がプラスになりました。
ストップ高が崩れる場面もありましたが、結局ストップ高で引けています。出来高は公募売出総数を1.5回転程度で低調な商いです。このような状況でストップ高で買い上げるというのは、なかなかチャレンジャーですね。
ストップ高で売れば公募組もプラス3万程度になるIPOだったので、今の状況を考えるとよく健闘したと言えるでしょう。
こちらはピタリ賞がでませんでした。
1,650円や1,670円などはあったのですが、残念ながら1,660円の予想はありませんでした。現在の地合いですとやはり通常時のB級レベルの評価でD級ぐらいの感覚で見る必要がありそうです。
次は、ニッソウ(1444)。
初値売りで約9.5万円のマイナスです。当選者の方、残念でした。
【1444】ニッソウ(公募価格 3,750円)
初値:2,800円(公募比: -950円/-25.3%)
高値:3,250円
安値:2,800円
終値:3,010円
出来高:21,500株(公募売出総計:75,000株)
閑散相場になりやすい名証セントレックスの上場は厳しいですね。初値は2,800円で1枚あたりのマイナス額が2020年で最悪な結果となってしまいました。ただ、流石に安すぎたのか少しだけ戻した場中となっています。出来高は非常に少なく215枚しか約定していません。初日からこの商いの少なさは先が思いやられますね。
3,000円が21,500株を単純に計算しても6500万程度の売買です。
名証セントレックス単独上場で、公募枚数自体も少なく東京プロマーケットからの鞍替え上場です。こんな時期になってしまうと、そっぽ向くというか気づかないレベルかも知れませんね。
こちらはピタリ賞は出ませんでした。
予想の中で最小でも2,880円でした。残念ながらここまで下がるとピタリ賞は厳しいです。
【IPO初値結果一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
以上、2銘柄の結果でした。
3月の権利日も過ぎて全体的にIPOも低調な雰囲気でした。明日は3月の最終日です。オーラスのSBI証券主幹事銘柄。最初はA級評価でしたが、仮条件激下げ、公開価格下限決定、補欠連発で人気なしと情勢がやはり2ランクぐらい下がっています。吸収金額も20億程度あり、今の低調ぶりを考えると公募割れリスクはかなり高そうです。