8月2日の日経平均は史上ニ番目の下落幅という歴史的な結果となりました。日銀の利上げ決定から大きく転換期を迎えるという内容がメディアを騒がしています。緩和相場からの逆戻し・・・、確かに利上げというのは1つのトリガーですね。

日経平均の下落幅上位10までです。堂々2位に2024年8月2日が入りました。1位は1987年10月20日はあの「ブラックマンデー」と言われる日ですね。また2024年7月25日が10位に入っています。2024年の夏は気温上昇がひどく、株式市場も真っ赤っ赤な状態となっており、株をたくさん保有している人はかなりの下落に苦しんでいると思います。

ランキングでは1990年が目立ちます。1990年代初頭がバブル崩壊と言われた時代です。

日経平均は高値の42,426円からづでに36,000円割れで短期間に6,000円近くの下落となっています。概ね一番株資産があったときから売ってなければ10%以上の目びりを半月程度で感じているでしょう。なお、先物では35,000円も割れており、来週以降もさらに下げて底を探るのか?もっと下落して長期間の苦しい状況になるのかは誰にも分からないところです。

ローリスクイベント投資家はどう動く?

当方のサイトを見ている方は「IPOは初値売りメインでコツコツ稼ぐ」「FXは怖いのでキャンペーンで美味しいところだけ頂く」「株主優待はクロス取引でコツコツ稼ぐ」など、ローリスクでコツコツ稼いで、あまり保有リスクを取ってない人も多いと思います。それでも株をするならいくつかは保有しているでしょうから、もちろん下げ局面の打撃はきついです。

それでも比較的、この局面で買える余力のある人が多いのではないでしょうか?

ローリスクイベント投資の特徴は「皆が大きく儲けている時についていけないけど、下落局面に比較的強い」ということです。ということで、この大幅下落は比較的チャンスと捉えて、焦らずに買い進めるというのが手段の1つでしょう。

もちろん、今後も同様にローリスクイベント投資が出来る部分は継続します。ただ、本当に不景気局面ではIPOもないし、株主優待も廃止するしなど、結構イベントもなくなるので注意は必要です。稼ぎ口がなくなったら、他のことで汗搔いて働けということになりますね。

重要なのは焦らないということ、そして長くローリスク投資で掴んでいる「お買い得をしっかり拾う(今回のエッジは普段だったら買えないレベルの割安お買い得株を探す)」作戦でしょう。下落に焦って買い得とするのではなく、とことん美味しいと思える厳しい条件で銘柄選定、狙っていた美味しそうな株をさらにありえないぐらい落ちてきたら打診買する程度でいいと思います。

またイグジットは数ヶ月なのか、1年後、3年後、5年後、もしくは10年後程度まで待ってもいいぐらいの気持ちで余剰資金を突っ込むぐらいの余裕がほしいですね。そうなると手を付ける株は「配当利回り高い」「業績推移も良く、指標で割安」「なんなら株主優待もついてる」等々の厳しい条件を付けてスクリーニングして、何銘柄か週末に狙い目銘柄をピックアップしておいてもよいですね。

数年間実需的に業績が良く推移しそうという事業を行っているところにも絞りたいですね。割安・高配当・株主優待付きなんかでスクリーニングすると建設業・不動産業とか良くでてきます。建設業・不動産業は普段からその状態が定番です。そうではなく数年持っていても安定的に業績が推移しそうな事業内容(その代わり派手さはない)、配当貰いながらぬくぬく出来そうな銘柄でまだ保有していない銘柄を選定したいところです。

スクリーニングはどの証券会社でも基本的な内容は出来ます。リスト化して降順なども簡単にできますのでポチポチしながら楽しんでみるとよいでしょう。SBI証券だと優待あり銘柄でも調べられますね。大型で優待あって「予想の配当利回り、予想PERも低い※PERでスクリーニングは今回の目的ではあまり意味ない結果が出ます。」などで軽く抽出してみました。

結構絞ると狙い目銘柄をピックアップできると思います。スクリーニング条件は保存できますので、いろいろな条件でやってみて何度も出てくる気になる銘柄とかをポートフォリオに追加しておくとよいでしょう。企業スコアなどで「財務健全」「安定」が高いもので絞って配当利回り(予想)で絞ってみるのもパッと見わかりやすく狙い目が出てくる気がします。

こういう時に買うのは「高配当」「事業的に安定(実需で)」、何年持っていても良いなと個人的に思える株でしょうか?ツムラとか安かったら保有したいなぁとずっと思ってました。三菱マテリアルは端株優待があるので、端株で遊ぶとか出来そうですね。最近は優待減少傾向ですが、大型のリース株もこういう時に仕込むと強いかも知れません。銀行系も金利上昇局面では分かりやすいですね。安ければというところでしょうか?

皆さんの余剰資金(今回投入できる資金)をしっかり決めて、厳しく選別して取り組むと無駄な買い物をしないで済むと思います。せっかくローリスクイベント投資で、保有リスクを避けじっくり待っていたのですから、さらに厳しい条件で安く仕込めたらラッキーですね。