先日、楽天証券のオンラインセミナーに参加してみました。基本的には最近の楽天証券のホットな部分、積極的に推したい内容を勉強するというスタイルになりますが、その中でも私が楽天証券がこの点で気になっているというところを掻い摘んで紹介します。

セミナーの内容は

  • 「かぶミニの紹介」
  • 「かぶツミの紹介」
  • 新NISAに関する楽天証券のポイント

の3本立てです。

現在の楽天証券の新サービスで推したい部分はかぶミニ系になります。今まで楽天証券では単元未満株の取り扱いはなかったので、2023年に後発ながらサービスを出してきたことで、他社よりも優れている部分をアピールして使って欲しいという思いでしょう。かぶミニこと単元未満株系のメリットはなんといっても少額から取引可能なので、これから取り込んでいきたい若年層の投資スタートユーザーの取り込みには確実に必要なサービスになります。

楽天証券がついに単元未満株(端株)取り扱い開始!概要も素晴らしい!

楽天証券端株取り扱いスタート!リリース記念キャンペーンも!

私もサービススタート時に何回か記事にして取り上げていますが「リアルタイム取引」「取引手数料水準」の点では他社より優れていますが、まだまだ銘柄数が足りないというのが現状というスタート時の考察です。

2023年7月10日時点では「1,602銘柄」の取り扱いとなっていました。スタート時の記事を見ると473銘柄だったので、あっという間に取扱銘柄数は増えています。リアルタイム銘柄数もかなり増えていて292銘柄、数ヶ月でここまで増えているとは知りませんでした。個人的にはもうちょっとアピールしたら良いのにと思っています。初期の頃の銘柄数のせいで使えないと思っている人は多いかも知れません。

銘柄数さえ増えれば、使いやすさや手数料の面で他社に勝てます。私も現状では単元未満株はまずは楽天証券で扱っているかチェックして、なければ歴史的に強いマネックス証券という使い方にしています。

端株(単元未満株)で賢く株式投資。端株の有効利用について

なお、端株の活用方法に関しては上記記事などを参考にしてください。

もう一つは2024年から始まる新NISAですね。制度がかなり変わることから、楽天証券だけでなく各証券会社で口座の争奪戦が予想されます(ニュースだと地銀とかがキャンペーンで誘っているようですが、やはりこの分野はネット証券でうまく利用するのがオススメです)。

ただ、どうやら新NISAの口座受付開始が金融機関変更の場合は10月以降になるようで、今後口座争奪戦が活発化しそうですが、もう少し先になって各社の争奪戦キャンペーンが始まるのでないかと見ています。

楽天証券の新NISA説明ページに現行NISAとの詳しい比較表が載っています。大枠での新NISAの変わったところのポイントは「非課税保有期間が無期限」「投資額の増加」「枠の再利用が可能」など幅広く拡充されている部分になります。

今までは一般NISAは5年など制限があり、正直使いづらいというかいつ梯子外されても仕方のないような不十分な制度でしたが、新NISAはかなり有効利用できる仕組みです。

ただし、新NISAも利用する金融機関を登録しないといけないですし、一度登録すれば枠を全部消さない限りは他の証券会社へ乗り換えも難しいことから、利用する金融機関の選定は非常に大事になります。

楽天証券で新NISAを利用する最大のメリットは、現状では年間のつみたて投資枠120万の部分の活用だと思います。クレジットカード等を利用したつみたて投資のポイントバックが今は熱い状況ですが、他の証券会社では月5万の制限のため、つみたて投資枠を利用するにしてもクレカ積立は60万分が精一杯です。楽天証券ならクレカ積立と楽天キャッシュ積立の両方を合わせて月10万投資できます。

ポイントバックなどを受けられる投資が新NISAのつみたて投資枠120万円分まるまる使えることになります。どうせならNISA枠はフルに使いたいですから、この部分だけでもNISAを楽天証券にする理由付けにはなりそうです。

なお、つみたてNISAで投資可能な投資信託は金融庁で「長期の積立・分散投資」に適したと認められた商品になります。値動きの小さい国債インデックスなどは入っていませんので、利用するなら本格的にバランス投資を積立枠で使うなど、少し攻めた投資枠としての利用をオススメします。

楽天証券の場合はクレジットカード積立投資の還元が手数料によって0.5%or1.0%に分かれていますので、これをきっかけに1%になるものから「楽天のつみたてNISA枠」として投資していくのも良いかも知れません。