NHKのニュース記事でソーシャルレンディングサービスの「みんなのクレジット」への行政処分を行うよう勧告されるとニュースが出ていました。

先日より金融庁による検査が入っていて結果が気になっていました。

お金を借りたい中小企業と貸したい個人投資家をインターネット上で仲介する新たな金融サービスを行っている東京の会社が、投資家から集めた資金の多くを事前の説明とは異なる融資先に貸し出すなどしていたとして、証券取引等監視委員会は行政処分を行うよう金融庁に勧告する方針です。

勧告の対象となるのは、ソーシャルレンディングと呼ばれる金融サービスを行っている東京・渋谷区の「みんなのクレジット」です。

ソーシャルレンディングは、金融機関から融資を受けにくい中小企業などとお金を貸したい個人投資家をインターネット上で結びつけるもので、ここ数年、仲介会社が増加し、市場も拡大しています。

ところが関係者によりますと、みんなのクレジットはこの1年で集めた40億円を超える資金の多くを融資先と説明していた業種ではなく、自社のグループ企業に貸し出していたということです。証券取引等監視委員会はこうした行為が金融商品取引法に違反するとして、近く行政処分を行うよう金融庁に勧告する方針です。

ソーシャルレンディングの仲介会社は、貸金業法の規制で具体的な融資先の企業名を明らかにできないため、業種や地域などを示して資金を集めていますが、金融の専門家などからは、こうしたことが投資家のリスクにつながっているのではないかと指摘する声も上がっています。

以前もソーシャルレンディング業界ではクラウドバンクが営業停止処分を受けています。業績拡大のスピードに対応が追いついていないというものでした。

今回は不透明な融資先が自社のグループ会社だったということでちょっと厳しそうです。ソーシャルレンディングサービスのおかしなところの一つに規制で融資先が明らかに出来ないという点があります。

今後こういったところも改善されると思いますが、盲点をついているというか分からないから自社の関係先でも良いんじゃないか?と思いついたんでしょうかね?

実は私は「みんなのクレジット」さんには実際にインタビューに行っていて色々話を伺っていて、その内容を公開したいのですが、金融庁の検査もありなかなか公開まで行けていません。その矢先にこのニュースですので、インタビュー記事はお蔵入りかもしれません

なお、私もみんなのクレジットのキャッシュバックなどは非常に魅力的だったので、少額ですが預けています。

mincretoushi

今までのところ問題なく配当なども頂いていて利回りは10%を超えています。ちなみに4月で半分が償還され、6月で現在投資分のすべての運用を終える予定です。

キャッシュバックなどもしっかりされたし、インタビュー時にホームページの重さなどを改善すると言って、それらの対応もちゃんとしていました。

個人的にもソーシャルレンディングはまだまだ新しいサービスで不透明なところも多く、問題点もあぶり出しながら発展していくんだろうと思っていますが、やはり不安感を感じるのは間違いありません。

私もキャンペーンなど魅力的だし、投資法としても魅力的なものはあると思っている人間なので、何度か不安視しながらも紹介していました。今回、行政処分で悪い方向にいかないことを祈りたいですね。

今後の金融庁の処分決定やニュースなどを見守りたいと思いますが、こういったニュースが出ているよということで紹介しておきます。個人的にはソーシャルレンディングサービスには期待していて、透明性を増して銀行に預けるよりおすすめなサービスに早くなって欲しいとは思います。