2019年の振り返り記事にて株主優待に関して書いてませんでしたので、振り返ってみたいと思います。急速に人気が出ている株主優待ですが、2019年も数字上は盛り上がりを見せています。

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2008年の後に一旦下げた後は、毎年導入企業が増えている株主優待です。2008年になぜ下がったかというとやはりリーマンショックを思い出す人も多いでしょう。

企業の業績が奮わなくなれば、真っ先に切られる株主還元策は「株主優待」と思います。今は株式環境は10年以上良い状況が続いているため、株主優待も好調ですが、地合いが悪くなったらすぐに改悪や終了などあると思っておきたいです。

2019年でもいくつか株主優待廃止であったり、年2回→1回になどコスト削減策を取るところが多かったです。また長期優遇制度を取る企業も相変わらず増えています。

サイゼリアなどは「任意の日」という新たな基準日を設けて「株主優待一見様排除」に向けた動きは見られます。企業の製品やサービスに関係ない「クオ・カード」「カタログギフト」などを株主優待で提供しているところはすんなりと終了するリスクが高いです。

そう思っていましたが、2019年ではドリンク関係や独自のサービス金券を株主優待で提供している企業でもコスト削減を理由に変更や廃止も見られました。2020年以降も株主優待を巡る動きは常にチェックしておきたいですね。

上記の写真は野村IRから頂いた冊子の写真ですが、NIRこと野村インベスター・リレーションズが調べている優待情報は正確で情報も速いです。

知って得する株主優待」のページは当方の用意する株主優待クロス取引向けの情報に合わせて見ていただけると分かりやすいかと思います。

株主優待戦績

当方の2019年の株主優待クロス取引の戦績は40万以上の利益を出すことになりました。もっとたくさん手に入れている人も多いと思いますが、私はかなり気軽に取得する派でこの結果です。例年、年間で30万超えたら良いなと思っていますので、2019年はよく出来た年になります。

SMBC日興証券が一般信用売建に参入したことで戦略が少し変わった年でもあります。

今までは権利日ギリギリまで粘って、制度で取るか一般で取るか思案していましたが、SMBC日興証券でさっさと早めにクロスしてしまう方が楽に取れて気持ち的にも落ち着いた取引ができる印象です。在庫数も手数料も安い証券会社が出てくると、やはり状況が変わってきますね。

2020年はSMBC日興証券に負けない動きが各社できるか?ということでauカブコム証券が信用取引手数料無料化を打ち出してきましたが、他の手数料が上ったことで個人投資家からはそっぽを向かれたかも知れません。恐らくですが、これからはその他手数料・金利手数料などが削減されて勝負になっていくと思います。

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クロスコスト計算機による証券会社の比較などが需要が高まっていくのではないかと思っています。このページをもっと見やすく扱いやすくして、さらに手数料の変更にすぐに対応できるようにしたいと思っています。

2019年で失敗したなと感じたのが、最近は控えめにしていた外食系優待です。制度信用で逆日歩大丈夫じゃないかと気軽にとって、何銘柄か被弾しました。

高いお金を払って優待券に交換するという行為は、株主優待クロス取引の中で一番精神的にダメージが大きい気がします。株主優待クロス取引は「無理をしない」が鉄則というのを今後も肝に銘じて、美味しいところを拾っていくスタイルに徹したいと思います(欲の制御が一番難しいですね)。