日本経済新聞で株式投資型クラウドファンディングに関する大きなニュースが報じられました。FUNDINNO(ファンディーノ)を運営する日本クラウドキャピタルが年明けにも未上場株を売買できるオンライン市場を創設とのことです。
FUNDINNO(ファンディーノ)さんは予てから未上場株の流動性確保に向けた、株の売買できる場所を作るといういことを言っていましたが、やはり行動が早いです!
現在、国内で「少額電子募集取扱業者」としてサービスを提供するのは日本クラウドキャピタルを含めて6社あるが、いずれも購入しかできず、証券発行市場としての位置づけが強い。そこで、日本クラウドキャピタルは株式型CFで発行済みの株式をいつでも売却できる流通市場をつくる。
利用するのは「株主コミュニティ」という仕組みだ。18年3月末まで未上場株を取引できた「グリーンシート市場」の後継としてつくられた制度で、自らの意思でコミュニティに参加した投資家だけが参加し、未上場株を売買できる。
すでに野村証券やみずほ証券などが個別に運営する株主コミュニティとの違いは、インターネット上で未上場株を取引できる点だ。個人投資家にとっては気軽に売却できるようになることで投資のハードルが下がる利点がある。日本クラウドキャピタルは年度内に金融商品取引法第1種の登録を目指す。
日本クラウドキャピタルが未上場株の流通市場の整備に動くのは、株式型CFを通じて株式を購入した投資家の換金需要が出始めたためだ。一方、すでに株主になっている投資家からは買い増ししたいとの需要も出ているため、「売りと買いをマッチングさせればリスクマネーが循環しやすくなる」(柴原祐喜最高経営責任者=CEO)と判断した。
海外とのECF市場の比較で見ると、まだまだ日本は規模が小さいことも記事内では書かれています。その理由の一つとしては、日本では法律の制限で1銘柄あたり50万の投資上限が今のところあります。英米ではその上限がない模様です。
この制限も段階を踏んで規制緩和される流れにはなると思います。まだまだ株式投資型クラウドファンディングは新しいサービスですが、今後もっともっと大きな金融市場の一つになる可能性を秘めていますね。
速く過去に取り扱った案件からIPO銘柄が出てくると、私も嬉しいのですが、この雰囲気を見ているとFUNDINNO(ファンディーノ)を運営する日本クラウドキャピタルさんのベンチャー企業としてのスピードのほうが凄いと感じます。日本クラウドキャピタルがIPOなんて日もそう遠くない未来にあるかもしれません。
FUNDINNO(ファンディーノ)さんは業界最大手としてかなりの実績を積んでいる気がしますが、まだまだもっと先の大きなものをみて進んでいます。業界全体のサービス向上に向けて、本当に色々と取り組んでくれて楽しみが多いですね。