IPOに関する都市伝説的な内容を検証するシリーズ。
IPOトレーダーの中で、まことしやかに囁かれる噂や都市伝説について紹介します。
6回目まできました。今回は「新規口座開設と当たりやすさについて」です。
なお、今までの5回のシリーズもおさらいでリンクを貼っておきます。
【IPO当選都市伝説 その1】申込時期が遅いほうが当たりやすい!?
【IPO当選都市伝説 その2】マネックス証券、申込番号2種類の謎!
【IPO当選都市伝説 その3】委託幹事(裏幹事)の仕組みは?当選はするのか?
【IPO当選都市伝説 その4】SBI証券の抽選方法の怪?何故複数セット当選が出るのか?
【IPO当選都市伝説 その5】年末年始、第1号!その他アノマリー問題!
今回の内容は、それほど今は言われてませんがよく言われていた話です。
基本的に完全公平抽選などを謳っているネット証券では、変なバイアスというものは掛けておらず、むしろステージ制など明確な基準で当選のしやすさに変化をつけている場合が多いです。
エイチ・エス証券などはIPOポイント制度を導入していますし、楽天証券もステージ制があります。楽天証券なんかは楽天スーパーポイント何かと組み合わせると面白いのにとか私はいつも思っています。
新規口座開設直後のIPOに当たりやすいのは、店頭口座では「よろしくどうぞ」の意味で貰える可能性は高いです。それを踏襲してか、むかしあったみずほ系の証券会社では、ネット口座でも明らかに口座開設後のIPOは貰える可能性が高かったと思います。
つまり何かしら裁量の入る余地がある配分では、新規口座開設直後は当たりやすいというのはあると思います。その後のお付き合いを良好にして、今後も「よろしくどうぞ」で行くことがそういった場合は懸命ですが、相手は確実に個人投資家よりも上の相手です。
私は裁量系の話はブログなどではあまり書きませんが、それはネット上で経験則を公開してもあまり意味が無いと思っているからです。個人的には公平な抽選がもっと広まり、多くの方がIPOのメリットを享受するようになってほしいと思います。
今回の都市伝説の話は、昔は良く言われていたと最初に述べたように、やはり偏りのあることをずっとやっていると、いずれ具合が悪くなると思います。IPOが注目を集めている時期は、競争が激しく、再び裁量取引で証券会社が餌にする傾向が増えていますが、大きな波は公平抽選への是正だと思います。
日本証券業協会にはもう少し頑張って貰いたいところです。
【結論】何かしら裁量色がある証券口座は、傾向がある都市伝説です。
欲しいIPOが来た時に狙ってみると良いかもしれません。もう一つ言うと、新規口座開設時だけでなく、欲しいIPOが来る前にアクションが上がることが大事かもしれません。
“【IPO当選都市伝説 その6】新規口座開設後はIPOが当たりやすい!?” への4件のフィードバック