2021年のIPOは前半戦は好調のまま終わりました。ゴールデンウィークということで少しまとめ的な考察記事を載せたいと思います。

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まず今の所の状況ですが31銘柄が上場してすべてプラスという結果です。年末までの結果でどうなるかは分かりませんが、ここ数年との比較を見ても好結果というのはひと目で分かります。

当方は2001年からのIPOデータを全て記録していますが、2008~2009年の冬の時代(IPO閑散期)から回復して2013年にあのリプロセルの登場(IPO回復期)、一気にIPO人気が高まったまま、その後2020年のコロナ禍での一瞬の落ち込み以外は好調期が継続している印象です。

IPOが当選しないのは普通、我慢と継続が結果を生む

上記記事は2017年に更新した内容ですが、長期的に4つの期間を繰り返すと思っていて

1.IPO閑散期(相場も厳しい)
2.IPO回復期
3.IPO好調期
4.IPO後退期

の4つで、今は「3」の好調期がいつまでも続いているイメージです。この好調期が長いため証券会社勢もIPOが餌になることからステージ制なり、ポイント制なりで、証券会社のサービスの一つとして訴求していて、普通に申し込んでも当選しにくい状況が作り出されていると感じます。

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(年別でグラフにしても波のような形は観測できますね。)

次に「4→1」とIPOの後退期から閑散期になれば、自然とIPO人気は落ちてきます。そうなると当選しにくいなんてことはなく、当選しても儲からない状況になっているのでIPO自体が衰退したように見えるはずです(この頃には証券会社もIPOを餌にしないのでステージ制など意味なく条件を変えてくるでしょう)。その時期というのは前回ですとリーマン・ショック後の2~3年ほど続きました。

相場の波というのは周期は変わってもいつも繰り返しているというのが歴史ですので、次の大暴落で株式市場がぼろぼろになった後、2~3年耐えた後がIPO回復期で一番美味しい時期です。

ただ、上記の4つの時期のいずれかでも何かしら収益になる取引方法を持っていると行動が取りやすいでしょう。今は「好調期」ですので、人気の高いものの取引のおこぼれでも十分プラスになると継続していきたいですね。

黒澤が保有している全証券会社27社の特徴と感想を随時更新

IPOだけでなく複数の証券口座を持っておくと、それぞれの得意とするサービスをうまく使うことで有利に取引できます。GW中は口座整理のいいタイミングですね。新規口座開設キャンペーンも活かしましょう。