3度目の正直?の新規承認登場のウイングアーク1stです。再上場銘柄として過去に2回も紹介しているので、またかの感覚ですが、ここまで来て上場を目指すわけですから成功を願いたくもなってきます。

ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報

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事業内容はクラウドソフトウェアで、マザーズの急成長会社ならIPO人気業態です。ただ2010年に1stHDとして上場、色々変遷を得てカーライル系のファンドのイグジット案件となっています。

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変遷が凄すぎて、過去にあった会社の名前が出たり入ったりです。

想定価格は1,490円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで約182億円で、東証1部上場なら規模は逆に小さいでしょうか?

まずは過去に2回再上場を目指して中止になっていますので、そのデータを追っておきましょう。


ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報(2019年3月予定時)

1度目は2019年3月でした。当時の承認取り消しは市場状況を加味してと言っていましたがIPOは絶好調だったので、単純に買いて付かずだったと思います。

仮条件1690円-1,970円:想定価格ベースで451億の吸収規模、売出枚数2100万株ほど。


ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報(2020年3月予定時)

2度目は2020年3月に登場。しかし、コロナ禍で上場中止ラッシュだったので仕方ないでしょう。

想定価格1,690円:想定価格ベースで281億の吸収規模、売出枚数1550万株ほど。

2度目でも募集が集まるようにファンドの売出数を下げるなど改善は見られていました。


ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報

そして今回ですが想定価格1,490円と値下げ、売出枚数も1060万株ほどとされに吸収規模も価格条件も下げています。今度こそ上場させたいでしょうから、譲歩はかなりされていると思います。

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業績はコロナ禍でもそれなりに堅調です。2年前から比べると参加しやすくなったと言えますが、逆に言うと2年前の価格は何だったのか?というのが証明されているような想定価格ですね。

再上場案件でファンドのイグジット案件というだけで、市場からは敬遠されるというのはもうすでに経験済みの方が多いので承知の事実になります。その中でも、初値で少しでもプラスの可能性がある条件に持ってきているかが判断の分かれ目かもしれません。

第一印象はやはり悪いですが、参加したくなる活路的なものがあるか?を探す銘柄かもしれませんね。もちろんイグジット系IPOは全不参加を貫くのも手でしょう。

主幹事野村證券ということで、このまま地合いが良ければこのレベルの規模のIPOなら手腕を見せつけるかもしれません。

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上場日が3月上場のスタートにあたる3月16日に入りました。規模が200億弱ですので、そこまで大きく他のIPOに影響することはないと考えますが、逆にウイングアークにとっては空白期間後のスタートIPOというのは好都合になりそうです。

ウイングアーク1st(4432)のIPO新規上場情報

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