2021年11月18日は7社の新規上場承認が出ました。さすがに7社一気に出たのはこのサイトを始めてから初めてかもしれません。さすが12月IPOは30社以上観測されていただけあります。溜まっていたものが一気に出てきた感じですね。
本日も7社同時に紹介したいと思います。
網屋(4258)のIPO新規上場情報（12月22日上場予定）
漢字社名で一見すると魚のネット販売でもしているのか？と思ってしまいますがネットセキュリティ関連で人気の高い業種ですね。これは大物が釣れそうです。
想定価格は1,970円。主幹事は岡三証券です。
吸収金額が想定価格ベースで23.3億円で、東証マザーズ上場の中型IPOです。
岡三証券がこの12月22日の上場ラッシュで最も重なりそうな日にIPOを持ってきました。いつもなら隙間時期に入れてくるのに、これは自信のIPOと言えそうです。
事業内容はセキュリティ関連で「ログ管理」などでAIが自動で監視し異常をチェックするシステムになっていそうですね。ネットワークシステムでもしっかり管理サポートする技術的な支援事業です。
企業は25期を迎えて、まだまだ成長基調です。コロナ禍によるテレワーク推進や働き方改革、DX化推進など、時流に乗っているサービスですので注目度は高いでしょう。
12月22日上場でも活躍しそうなIPOですね。岡三証券主幹事でマザーズ中型というのも久々かもしれません。これは期待できそうと感じる第一印象です。
岡三オンライン証券からも申し込んで当選して手に入れたいIPOとなります。
サクシード(9256)のIPO新規上場情報（12月22日上場予定）
教育サービスx福祉サービスを提供するサクシードです。それほど新規性のあるビジネスではありませんが、業績は好調そうでどうなるでしょうか？事業的には好きにはなれそうです。
想定価格は1,450円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで12.5億円で、東証マザーズ上場の小型IPOです。
教育も福祉も中身的には人材支援サービスを主としていそうです。
設備の状況を見ると基本的には首都圏を中心としていそうですね。沿革を見ると最初は「生徒3人講師1人」というモデルで質が高く低料金を実現して伸びたようです。同じようなモデルで１：３でうまく回していく仕組みを作っていそうですね。
業績は綺麗な連続増収増益で成長力もあります。グラフだけみると期待できますね。
SBI証券主幹事案件で中型IPOです。案外狙い目のIPOかもしれません。
さすがに12月22日上場は初値に影響するかもしれませんが、良さそうな案件には間違いないのでここでIPOチャレンジポイントを考えている人も多いかもしれません。
クルーバー(7134)のIPO新規上場情報（12月23日上場予定）
英文字で書くと「o４つ」をいれてCrooooberとなるようです。車のタイヤ4つのイメージでしょうか？アップガレージ（2004年上場、2012年MBOで上場廃止）が前身ですので、いわゆる再上場案件と言えます。
想定価格は2,160円。主幹事はみずほ証券です。
吸収金額が想定価格ベースで16.9億円で、ジャスダックスタンダード上場の中型IPOです。
基本は自動車関連のリユース業ですね。セクターは小売業ということでみずほ証券主幹事というのも頷けます。
店舗展開は順調に拡大で推移しています。自動車系もリユースは引き続き需要が高そうなビジネスではありますが、IPO視点ではやはり再上場案件というのは気になるでしょうか？
また小売セクターでジャスダックスタンダード上場ですので、上場ラッシュの中では地味系として判断されそうです。
業績は悪くないですし、配当性向30％。配当も出してきそうなので安定味はあります。
まずは上場ラッシュで初値でどこまで？行けるか難しい判断になりそうです。どちらかというと上場ラッシュで初値は苦戦しやすそうなタイプかな？という第一印象ですが、BBスタンス時にじっくり検討したいと思います。
ハイブリッドテクノロジーズ(4260)のIPO新規上場情報（12月23日上場予定）
社名のハイブリッドですが「日本とベトナム」のハイブリッドを意味するようですね。DX支援で海外IT人材活用。特に成長力あるベトナム人材サービスですね。
想定価格は460円。主幹事はSBI証券です。
吸収金額が想定価格ベースで13.1億円で、東証マザーズ上場の中規模IPOです。
既存株主には外国人の名前が並ぶように社長も「チャンバンミン」とベトナム人の方でしょうか？
ホームページを見ると腕組画像ですね。目論見書にも何度も「ハイブリッド型サービス」という言葉が出てくるのですが、正直外から見るとサービス内容がよく分からないと言えるかもしれません。
とにかくベトナム人のリソース力が強みのようです。
業績は海外人材系ということでコロナ禍の影響は大きくうけたのではないかと思います。ただ、ネット系のサービスということで海外からのネットワーク活用で国の垣根のないビジネスはできそうな気がします。
IPOの特徴としてはSBI証券主幹事というのもありますが、単価が安いといういのも枚数が多くなり当選チャンスが高そうな案件です。うまく広く浅く多くの方に利益が出るようなIPOになって欲しいです。
エクサウィザーズ(4259)のIPO新規上場情報（12月23日上場予定）
昨日もAI系の目玉案件がありましたが、こちらもAI関連IPOです。オールインワンで開発・保守などまでプラットフォームとして持っています。
想定価格は1,050円。主幹事はＳＭＢＣ日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで340億円で、東証マザーズ上場の大規模IPOです。
凄そうだけど、この上場ラッシュの時期に規模が大きいですね。マザーズ300億超えの吸収金額で売上急成長も赤字体質のベンチャー企業に資金が入ってくれるかが焦点です。初値売り視点だけで見ると手痛いしっぺ返しを食らうかもしれませんが、IPOでAIに期待しないで何に期待するんだ？という話もあります。
すでに年で250程度のプロジェクトが動いているのは頼もしいですし、特許件数や独自のAI技術もありそうなので期待はできそうです。他分野ですでに協業で動いているものも多いです。
しかしAI開発企業も立て続けに上場が出てくるぐらい開発競争が激しそうですね、それでも上場まで来ているだけでも勝ち組でしょう。1円ストックオプションなど気になる部分も多いですが、こういうのは勢いで参加したほうが利益が出るのではないかと思っています。
ＳＭＢＣ日興証券主幹事証券です。ここは勝負かけるか？かなりBBスタンスで悩む案件になりそうですが、IPOファンならここ参加しないでどうする案件ですね。社名もかっこいいですね。
三和油化工業(4125)のIPO新規上場情報（12月23日上場予定）
「油化」なので化学製品になります。愛知県本店ということで自動車の用品などに強みがありそうです。1970年設立のオールド企業ですね。IPO的には地味系ですが再生事業をしておりSDGｓとか謳っていますね。
想定価格は3,030円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで30.6億円で、ジャスダックスタンダード上場の中規模IPOです。
AI企業を紹介して次に油化を紹介するのはかなり落差がありますね。何度か「油化」系のIPOもこれまで紹介してきましたが、個人的には「ゆかちゃん」登場と可愛らしくいつも見ています。
業績横ばいの地味系案件です。後はあまり言うことがないかもしれません。IPOスペックとしては値ガサ案件。売出なしは好感ですね。工業製品を作っている会社がこれからどうSDGｓに立ち向かうのか？興味がある部分はあります。
強みとしては再処理技術でしょうか？廃棄物をしっかりと使えるものに再生することに長けていそうです。本当にリサイクル系は愛知県が強いですね。やはり自動車産業で培った技術力がある地域なのでしょうかね？
野村證券主幹事なのでしっかりした会社なのでしょう。上場ラッシュでもしっかりしたスタートであって欲しいです。ラッシュではありますが野村證券でそれほど被せて出してきていないので大事に取り扱ってくれそうです。
ＹＣＰホールディングス（グローバル）リミテッド(9257)のIPO新規上場情報（12月23日上場予定）
マザーズ外国株も出てきました。「YPC（ヤマトキャピタル）」らしいです。本社はシンガポール。事業としてはプリンシパル投資事業（領域は様々）です。
想定価格は790円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで35.6億円で、東証マザーズ上場の中規模IPOです。
異色の上場も上場ラッシュ時期に入ってきました。クロスボーダーで様々な領域に投資する投資会社ですね。投資頭脳集団で儲かるそうなことならやりまっせ的な感じがします。シンガポール本社というのもそういったビジネス感覚には優れてそうです。
いくつかの投資事業が目論見書で紹介されています。
パーソナルケア商品です。日本品質をグローバルブランドにしようとしていますね。個人的には日本品質は認めますが、すでに有名ブランドがたくさんあるのでYCPのような投資会社が手掛けてしまうと外国製っぽく感じてしまいますね。
ペットケアも日本のものは質が高いと思ってそうですね。こういうところに目をつけるのはさすがプリンシパル投資系と感じますね。
他にもシニア向けサービスとか日本食レストランとかいろいろ投資しているようです。
外国株なのであまり会社の本質が分からないかもしれませんが、なんとなくビジネス感覚には強そうな会社ということで主幹事からおすすめされそうな会社ですね。
野村證券主幹事ですので、やはり格好は付けてくるのではないか？という第一印象ですね。
以上、本日新規承認の7社の横顔をまとめて紹介しました。
さすがに1日で7社の新規承認は全部見るのは疲れますね。仮条件発表が出てから詳しくBBスタンスなども更新したいと思いますが、BB期間が始まる前に証券会社をしっかり用意しておきましょう。
それにしてもこの量を一気にBBスタンス考えるのか？と今から思うと気が重いですね。でもこれだけあれば当選可能性も高いですし、12月は儲けるチャンスがあると考えて前向きに行動したいです。12月はIPOでガッポリいきたいですね！
本日までの新規承認を加味した上場カレンダーです。12月20日から猛烈な上場ラッシュになりそうです。
【IPOカレンダー・一覧表】騰落率、損益、その後の値動きなどチェックに
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