10月のIPO新規承認が出てきました。かっこいい社名のIPO登場ですね。クラウドシステム開発で社名がFIXERなんてかっこよすぎです。名刺交換や挨拶の時に「フィクサーの〇〇です」とか言うのでしょうか？
Microsoft Azureを利用したクラウドインテグレータ企業です。厚生労働省「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)」のシステム開発を請け負いました。開発スピードの速さが特徴で、まさに作ってしまうフィクサーですね。
想定価格は1,280円。主幹事は野村證券です。
吸収金額が想定価格ベースで29.4億円で、東証グロース上場の中型IPOです。
ハーシスの開発で名実ともに伸ばして満を持してIPOと言えるかもしれません。
現状で売上の7割が厚生労働省向け、つまりハーシス（HER-SYS）が牽引しています。新型コロナウィルスはいずれ収束するでしょうから、この売上は減っていくでしょうが、ハーシスをスピード開発してテクノロジーとしてサポートした実績は残ることから、今後もこの実績からいろいろなクラウドシステム開発に採用される可能性はありますね。
開発手法に特徴があって「まず作ってみる」テストを重ねて素早く納品、開発コストも抑えるという工夫がされています。従来の日本型の手法（ウォーターフォール）ではなく、とにかくスピード開発で、さまざまな課題をフィックスしていきます。まさに無理難題を解決するフィクサー的な手法です。
「フィクサー」をネットで調べると・・・面倒な出来事を調停する人（特に、黒幕）。政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す。などなど、ちょっと悪い含みがある言葉です。ただ、フィクサーの存在があって物事が進むということもありますから面白いですね。
業績推移はコロナ特需が大きいですね。売上・利益ともに前期の伸びが恐ろしいレベルです。翌期以降はコロナ特需を予測に入れないと書いていますが、主幹事が野村證券ということで値付け感覚がみものです。
野村證券主幹事なので、LINE証券でも取り扱いがありそうです。さらに幹事団ラインナップはSBI証券・松井証券・マネックス証券と楽しめそうですし、BB時期が9月下旬で期末に被ることから意外にも当選しやすいIPOとなるかもしれません。
棚ぼた上場感もあるので、予想会社などの前評判などもしっかり見ながらBBスタンスを考えたいと思います。
初値予想もお願い致します。