ドローン関連のIPOの登場です。こちらも上場予定日など流動性がある新規承認となっていますが、とりあえずは最短予定日で進むものとして見ていきたいですね。

ブルーイノベーション(5597)のIPO新規上場情報

ドローンやロボットを遠隔操作することで点検作業、物流などを便利にしていくことを目指しています。未来感のある事業ということでIPOでは人気や注目が高そうな分野です。

想定価格は1,300円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで11.1億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

IPOで重要な要素の一つが新規性の高さになりますが、ドローン関連・自動制御(オートメーション)系はこの点では高く評価されそうな状況です。

まずは沿革をみてみましょう。古くから海岸線の防災システムなどに取り組んでいて、そこを起点にドローンの制御システムに強みを持ちます。

システム全般の通称として「BEP(Blue Earth Platform)」プラットフォームとして扱い、様々な制御処理を統合管理することで「点検ソリューション」が得意です。具体的には工場の巡回点検、送電線点検など空からスムーズにチェックしたほうがコスト削減化にも貢献しますね。

他のソリューションとしては「教育事業」として、ドローン操縦教育・地図サービス。物流事業としてドローンポートサービス、自動清掃事業にも取り組んでいるようです。

今後の成長見込みでは現在はデバイス単体での制御までは進んでいますが、今後複数連携制御、ドローン以外のシステム連携をすることで幅広い機能拡大が見込めるようです。まだまだ、未来を感じる技術が躍進していくサービスが出てくるのかもしれません。

目論見書に載っている仙台での防災広報システムはいつかは忘れましたがTVで見たことがあります。東日本大震災を教訓に、津波などの大災害が起きた時に人手だけでは緊急速報を知らせることが出来ない事が出てくるので、ドローンが自動で防災システムの一つとして動くというものでした。

車の自動運転もレベル4解禁で進んでいますが、ドローンの空の運転も自動で動いていく世の中が進みそうです。まずは山や沿岸部の物流だったり、防災システム・測量システムから進みそうですが、こういった過去にはなかったサービスが進展していくのは楽しみで仕方ないですね。

業績はこの手のサービスでは仕方ないかもしれませんが連続赤字状態です。売上の成長率も現状では低いですが、未来の成長予測を考えれば現在の業績よりも未来の予想のほうが大事となっています。バイオ銘柄ではなく現実的にサービスは実現可能と感じる事ができる事業ですし、ここは応援したいIPOとなりそうです。

既存株主にベンチャーキャピタルの名が多いのも、この手の事業では仕方のない部分です。上場時には売り出すVCはおらずロックアップは「90日or 1.5倍」が掛かっています。初値で1.5倍超えたら自由に売れるけど、まだまだ期待するVCは売らないのかどうかになりそうです。ストック・オプションも行使価格が460~2,200円で幅広く、想定価格の1,300円が安く見えます。この事業なら上場初値はストック・オプションの行使価格の最大の2,200円までは十分買えると判断されそうですね。

第一印象的にはやはりこういったワクワクする事業がIPOにはふさわしく、とりあえず参加したくなるという内容でしょうか?

ブルーイノベーション(5597)のIPO新規上場情報

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