金曜日に2銘柄のIPO新規承認となりました。今年の12月もバラエティ豊かな上場が楽しめそうです。

魁力屋(5891)のIPO新規上場情報

ラーメンチェーン「魁力屋」の運営です。魁力屋さんは食べたことある人どのくらいなんでしょうかね?知名度が気になりますが、私は魁力屋は食べたことがあるし、最近でも家の近くに店舗があるので上場は歓迎です。

想定価格は1,290円。主幹事は大和証券です。
吸収金額が想定価格ベースで21.5億円で、東証スタンダード上場の中型IPOです。

目論見書を見ましたが表紙部分はなかなかシンプルでした。他の銘柄の目論見書と違って最初に業績の推移が来ていました。何よりも「数字」を重要視しているかもしれません。

スタンダード上場ということで売上の伸びはそれほどでもありませんが、利益の成長率は高め上場後も出店攻勢が続きそうですので、一定の人気を得られるブランドと見られれば成長を続けそうです。

事業の内容ではラーメンメニューが載っています。主力製品は「特製醤油ラーメン」でベースは京都ラーメン。京都ラーメンは「背脂醤油ラーメン」なんですね。京都のラーメンと言えば個人的には「横綱」です。濃厚豚骨醤油に九条ネギをたっぷり載せるのが京都ラーメンの認識ですね。

後は京都でラーメンと言えば全国的には「天下一品」「餃子の王将」など、京都は結構ラーメンの宝庫です。ラーメンを語りだすと、多くの方がもっと好きなラーメン屋があるとなってしまうのでこれ以上は控えましょう。

上場するラーメンチェーン企業としては横浜の家系ラーメン「町田商店のギフト」に近い感じと言えるかもしれません。私は優待でたまに町田商店で食べますが、年寄の胃には結構あの濃い味は苦しくなってきています。

沿革をみると1号店オープンが2005年、そこから18年で140店舗にも拡大しています。全国的に広がりを見せて成功している状況ですので、今後も増えていく可能性は十分にあるでしょう。

地域別には関東が一番多く、関西、そして東海となっています。まずは人が多い場所から出店攻勢を掛けていますね。

成長戦略を見ると上場後の国内店舗数目標は700店舗ですので、現在の5倍を目指しています。地方への進出のほうが難しいところがあるでしょうが、2005年からの増え方を見ていると、上場後数年はまだまだ拡大できる余地を感じます。全国展開していったほうが株主優待の価値も使い勝手で上がるので、ある程度のところで優待新設も期待できそうです。

最後に初値視点でのIPOスペックを確認すると「小売業セクター」「東証スタンダード上場」で規模感は吸収20億レベルと結構大きいです。それが12月の上場ラッシュ・同時上場の中なので、それほど初値は期待できません。ただ、株主にファンドなどが見当たらず公募株の価値はありそうで、人気の高いラーメン業態で買い手も多そうですね。

上場時に持っておいても良いか?という感情は生まれやすい銘柄だと思いますので、注目度ほど初値に過剰期待せずに中長期でも楽しめる銘柄として迎えたほうが良さそうです。業績推移と成長率考えると、想定価格はラーメン一杯分より見た目は高いですが、予想PER比較では十分割安感あります。

魁力屋(5891)のIPO新規上場情報

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