12月15日はいきなり同時上場予定となっています。12月12日も同時上場予定ということで、12月中旬から複数同時上場は増えそうですね。IPO新ルールで上場日を後で決定する方法を取っている銘柄もありますので、この12月で同時上場を避けるためずらすことがあるのか?にも注目です。

S&J(5599)のIPO新規上場情報

企業向けセキュリティ事業の「S&J」です。SはセキュリティのS?JはジャパンとかのJでしょうか?となりますが、「Sは千里眼のS」「Jは順風耳のJ」に由来しています。

想定価格は1,320円。主幹事は東海東京証券です。
吸収金額が想定価格ベースで24.1億円で、東証グロース上場の中型IPOです。

せっかく「千里眼」と「順風耳」が出てきたので、単語は知っているし意味も少し知っている人もいると思いますが、目論見書に解説あったのでここでも紹介しておきます。

千里眼は青鬼の目、順風耳は赤鬼の耳で対になり媽祖(天上聖母菩薩、航海の神)の守護神として活躍するようです。千里眼は遠くを見渡し監視、順風耳は悪い兆候や悪巧みを聞き分ける能力を持っているとか?確かにセキュリティ会社の役目として最適な単語となっています。

「千里眼 順風耳」で検索すると中国系のサイトがたくさん出てきますので、中国では有名そうですね。日本でも特に千里眼は言葉としては良く使われます。株価を見渡せる千里眼と、怪しい投資話に乗らない順風耳が欲しいところです。

話をIPOに戻しましょう。

企業向けのサイバーセキュリティ対応を多くの方に最適な形で貢献することを目的としています。ただ単にセキュリティ監視システムを作るだけでなく、企業へのコンサルや緊急支援などを折り込むことでセキュリティ系の対応を一手に引き受けることで成長してきました。

取引先の一例がホームページに載っていますが、まずは大手から対応していき、その手法を低コストで中堅・中小企業にも導入できる部分をしていくというスタイルのようです。海外製の高いシステムを国産のリーズナブルな価格帯での製品開発にしているという特徴もあります。

目論見書にはシステムやサービスに関して項目別に比較的詳しく書いています。一つ一つ気になる方は目論見書を確認すると良いでしょう。

業績です。グロース上場企業らしい伸びは見られています。グロース上場でセキュリティ会社で業績の伸びも見られていれば通常のIPOの見方であれば初値は上がるというのが一般的ですが、今はIPOの地合いも弱く、吸収金額も20億超えと少し重ため、主幹事も東海東京証券で12月の上場ラッシュ期というのを考えると不安な部分もあります。

大手予想会社のレポートを横目にさらに12月の銘柄が出揃ってから、注目度がどの程度になりそうなのか?今年の12月IPOがどういう流れになりそうなのかまで判断してBBスタンスに挑みたいですね。

S&J(5599)のIPO新規上場情報

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