変わり種IPOの登場です。もともと東日本大震災をきっかけに生まれたNPO法人から「地方と都市の関係をかきまぜる」コンセプトの元、発展してきました。会社のリリースでは「インパクトIPO」という名称を使い新規感を出していますね。

雨風太陽(5616)のIPO新規上場情報

一番大きな事業が、CtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」の運営です。生産者と消費者を直接つなぐ新しい流通業のイメージで、この業態自体は最近のIPOでも見かけるスタイルで、中間業者を必要としないことによる運用コスト削減、関係性の強化などで注目されています。

想定価格は840円。主幹事はSMBC日興証券です。
吸収金額が想定価格ベースで5.02億円で、東証グロース上場の小型IPOです。

NPO法人からIPOまで行ったのは初めてということで沿革をまずは見てみましょう。

2013年に東日本大震災をきっかけにスタートしています。最初は機関誌のようなものを作っていたようですね。そこから生産者に興味を持ってもらう事ができ、直接購入などさらに関わり合いを持ってもらうためにポケットマルシェ「ポケマル」というプラットフォームを作成。

その利用が大きく伸びてIPOに貢献しています。

現時点では生産者は8,000名弱ということで日本最大級のネットワークになっています。日本全国を網羅しており、なんだか携帯回線のカバー率みたいに見えますね。

再度、ポケットマルシェを紹介すると上記の図が分かりやすいですね。従来の中間業者といえばJAなどになるんでしょうね。過去の習慣で問題点も多くあったことから、新しいスタイルも増えていると思いますが、個人的には中間業者が必要な時も、必要ない時もあると思っています。どちらのスタイルもいい形で伸びてくれると嬉しいところです。決して「どちらが悪い、どちらが良い」と出来ないのが流通系の難しさですね。

地方と都市を繋ぐビジネスということで面白い試みもあって「地方留学」なんてサービスも行われています。社会的インパクトにも貢献したいという創業の思いがこのあたりには詰められていて、インパクトIPOとして今回華々しく上場して、さらに社会にインパクトを与えるような試みをしてくれるかもしれません

業績ですが、ここはちょっと他のIPOとは違って利益は連続赤字というのもありグラフ化していません(笑)。代わりに伸びている様子を売上高、流通額、コミュニケーション数などで表現。業績推移ではくてKPIで良いのではないか?という部分を出しているのは苦しい胸の内も見えますね。

IPOスペック視点、初値予想視点で考えると赤字ながらも今後の期待であったり注目度の高さから面白そうというのが第一印象です。5億程度の小粒案件ですし、ストック・オプションの行使価格を見ても想定価格840円は十分買えそうな雰囲気を出しています。本当は利益も出ていれば完璧だったのでしょうが、NPOから出てきて既存の流通業態を打ち破るような事業というのは、IPOまでの道のりは非常に大変だったのだろうと想像がつきます。

上場後応援したくなる銘柄でもありますので、上場時ぐらいは気持ち良い結果を拝みたいところです。

SMBC日興証券は良くも悪くも特徴のあるIPOを出すことが多いですが、今回は良いタイプのIPOになってくれると信じたいところで、とりあえず当選狙いたいですね。

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